2021年F1ブラジルGPの土曜スプリント予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは、予選失格により最後尾20番グリッドに降格されながら、5番手を獲得した。

 ハミルトンは金曜予選で最速タイムを記録したものの、予選後、DRSに技術規則違反が見つかり、土曜午後になって予選結果からの除外が確定した。スチュワードはハミルトンのスプリント予選出場を許可、ハミルトンは最後尾20番グリッドからスタートした。

 24周のレースのなかでオーバーテイクを繰り返し、5番手でフィニッシュしたハミルトンだが、金曜にパワーユニット(PU)のICEを交換したため、日曜決勝では5グリッド降格され、10番グリッドからスタートする予定になっている。

 ハミルトン車が検査に合格しなかったのは、DRSのフラップを開いた際のエレメント同士の距離が最大85mmと定められているところ、それを上回っていたためだった。チーム代表トト・ウォルフは、超過していたのはわずか0.2mmだったと述べている。

「ぎりぎりで検査に合格しなかった。0.2mmの差だ」とウォルフが語ったとロイターが伝えた。

「ウイングがダメージを負っていたのだ。片側、中央は問題なく、右側がOKではなかった。それによって我々は実際にはパフォーマンス上、不利になっていた」

「こういった点を考慮し、FIAは『ダメージがあったことが原因であるため規則違反ではない』と言うものだと、我々は思っていた」

「ウイングはコース上でダメージを負ったのだと考えている。だがそれがスチュワードに報告された」とウォルフはチームリリースの中でコメントしている。

「スチュワードは求められた仕事をしたのであり、彼らの主張を尊重する必要がある。そのため、我々は控訴しないことを決めた。さらに、控訴を行うと、週末全体のリザルトを危険にさらす可能性もある」


■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP2 5番手(1分12秒741:ソフトタイヤ/25周)
スプリント予選 5番手(20番グリッド/ミディアムタイヤ)

 正直言って、今日はどういう結果を出せるのか、予想できなかった。限界や上限を設けずに臨んだよ。最後尾グリッドについて、フォーメイションラップを走り出す前に、10番手ぐらいまで行けるかもしれないと考えた。「よし、それが目標だ。チャレンジしてできるだけ上を目指そう」と思った。ところが走り出してみると、もっとずっと速いペースで追い上げていくことができた。

 今日はモチベーションを高めるためにさまざまなことを利用した。僕は絶対に諦めない。諦めることなんて決してできない。

 きつい一日だった。チームが作業に取り組んだり、スチュワードと話したりしている間、僕はエンジニアたちとの仕事に集中しようとした。そして、メカニックたちと一緒に士気を保ち、目の前の仕事に集中するよう心がけて、あのことは考えないようにした。

 もちろん、(予選失格という)裁定を聞いた時にはとてもショックだった。でもそれで引き下がるようなことではいけない。変わらず努力し続け、前に進み続けなければならないんだ。
 すぐに気持ちを切り替えて、自分のできることに集中し、全力を尽くしたよ。