岡山県の岡山国際サーキットで開催されているスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第6戦『スーパー耐久レースin岡山』は11月14日、グループ1の決勝レースが行われ、ST-Xクラスはポールポジションからスタートした永井宏明/上村優太/中山雄一組16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rが制した。ST-Zクラスは、311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4が初優勝。ST-2クラスは終盤まで続いた大バトルを制し、225号車KTMS GR YARISが今季4勝目を飾った。

■ST-Xは16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rが完勝
 グループ2の興奮も醒めやらぬなか、晴天のもと13時30分にフォーメーションラップがスタートしたST-X/ST-Z/ST-TCR/ST-1/ST-2/ST-Qの28号車ORC ROOKIE Racing GR SUPRAが参加するグループ1の決勝レース。ST-Xは、スタートを16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rを駆る上村優太が決めリード。ジャンプアップをみせた9号車MP Racing GT-Rの影山正美、290号車Floral UEMATSU FG 720S GT3の川端伸太朗と続く。ただ、290号車Floral 720Sは6周目、ABSのトラブルが起きアトウッドカーブでコースオフ。これで81号車DAISHIN GT3 GT-Rの青木孝行が3番手に浮上し、さらに9号車MP Racing GT-Rをパス。81号車DAISHIN GT-Rが2番手につける。

 各車がピット作業を終えると、16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rは上村から中山雄一に繋ぎリードを広げ、2番手には81号車DAISHIN GT-Rの大八木信行、さらに3番手には9号車の柴田優作が続くが開始から1時間半が過ぎたところのフルコースイエロー明け、9号車はST-Zの3号車と接触しコースオフ。遅れを喫してしまう。また、81号車DAISHIN GT-Rをかわし2番手には、小高一斗が駆る31号車LEXUS RCF GT3が浮上した。

 トップを走っていた16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rは中山から永井宏明に交代、一方2番手の31号車LEXUS RCF GT3は小高から嵯峨宏紀に代わり最終スティントへ続くが、1周近い大差がつき、そのまま16号車ポルシェセンター岡崎911GT3Rは逃げ切り。31号車と81号車DAISHIN GT-Rが終盤僅差の戦いとなり、残り21分というところで藤波が嵯峨をオーバーテイク。81号車DAISHIN GT-Rが2位、31号車LEXUS RCF GT3が3位となった。

■ST-ZはENDLESSが波乱のレースで王座に。優勝はFABULOUS GRMI GR SUPRAGT4
 チャンピオン争いが展開されるST-Zは、オープニングラップのリボルバーで、ランキング首位の3号車ENDLESS AMG GT4を駆る山内英輝と、885号車林テレンプ SHADERACING GR SUPRA GT4を駆る三浦愛が接触。3号車がダートに飛び出し、思わずヒヤリとするシーンも。885号車林テレンプはその後ピットに戻った。

 一方、序盤今回好調のGRスープラGT4勢のなかで激しいトップ争いが展開されていくが、そのなかでリードを奪ったのは、108号車アスラーダ Ver. Supraを駆る松本武士。ポールスタートで鈴木宏和がスタートドライバーを務めた311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4をかわしリードを広げる。スタート直後こそ3番手には28号車TKRI 松永建設 AMG GT4を駆る元嶋佑弥がつけていたが、111号車Access HIROSHIMA+GR SUPRA GT4を駆る古谷悠河が3番手に浮上した。

 タイトル争いで2位につけ最終戦に臨んだ47号車D'station Vantage GT4は、311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4同様ファーストスティントをAドライバーの星野辰也が担当し、混戦を耐えた後、タイヤ交換を減らす作戦で篠原拓朗と織戸学でスパートする作戦を、ランキング首位の3号車ENDLESS AMG GT4は、山内から内田優大にスイッチする作戦を採る。

 GRスープラGT4勢はピットストップで給油に時間がかかったが、最後までピットストップを引っ張った23号車TKRI 松永建設 AMG GT4が51周目に一度目のストップを終えると、トップには311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4、そして2番手に47号車D'station Vantage GT4、3番手に3号車ENDLESS AMG GT4をかわしてきた鈴木利男の108号車アスラーダ Ver. Supraという展開となる。

 ただ、開始から1時間半が過ぎると、ST-2クラスの743号車Honda R&D Challenge FK8のストップでまず最初にFCYが導入され、そこからレースが荒れ始めた。元嶋からDAISUKEに交代した23号車TKRI 松永建設 AMG GT4と、大塚隆一郎に交代していた500号車5ZIGEN AMG GT4が接触。2台はダメージを負いガレージに戻されてしまう。さらに3号車ENDLESS AMG GT4は、ST-Xの9号車MP Racing GT-Rと接触。3号車ENDLESSは走行を続けたが、接触によるドライブスルーペナルティが課されてしまった。

 上位陣が2回目のピット作業を終えると、トップに返り咲いたのは佐藤公哉の311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4。12秒差で47号車D'station Vantage GT4の織戸が続く。3番手には20号車SS/YZ Studie BMWの山口智英がつけ、3号車ENDLESS AMG GT4は7番手という順位となったが、8位以上でENDLESSのタイトルが決まる状況が近づいてきた。

 レースは311号車FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4が最後までリードを譲らず、最終戦でGRスープラGT4にとっての初優勝を飾り、ST-4でタイトルが獲れなかった悔しさを晴らした。2位は47号車D'station Vantage GT4となったが、3号車ENDLESS AMG GT4が5位まで追い上げ、タイトル争いはENDLESSに軍配が上がった。3位争いは終盤20号車SS/YZ Studie BMWと108号車アスラーダ Ver. Supraの争いとなったが、108号車アスラーダ Ver. Supraの松本が順位を上げ、表彰台を獲得した。

■ST-2はファイナルラップまで激しいトップ争いに
 ST-2クラスは、ポールポジションスタートの6号車新菱オート☆NEOGLOBE☆DXL☆EVO10に対し、スタートでジャンプアップした平良響の225号車KTMS GR YARISが仕掛け、6号車新菱オートの冨舛朋広、225号車の平良、そして7号車新菱オート☆VARIS☆DXL☆EVO10の三つ巴のバトルが展開されていった。

 平良はなかなか冨舛をかわすことができなかったが、19周目にようやくこれをかわしていくとリードを広げ、翁長実希に交代。ただピットストップで時間がかかり、13号車ENDLESS GR YARISがトップを奪う。

 しかし、71周を終え2台は同時にピットインすると、今度はKTMSが素早いピット作業で野中誠太を送り出す。ただ、終盤225号車KTMSの野中、13号車ENDLESSの小河諒の2台のトップ争いがふたたび展開される。しかし、最後まで守り切った野中が熾烈なバトルを制し0.223秒差で255号車KTMS GR YARISが優勝。今季4勝目を飾った。2位はデビュー戦の13号車ENDLESS GR YARISで、3位は6号車新菱オートとなった。

 ST-1クラスは、途中コースサイドにストップするシーンがありながらもリードを守っていた2号車シンティアム アップル KTMがリードしていたが、終盤38号車mutaracing GR Supraが追い上げ、残り23分で阪口良平駆る38号車mutaracing GR Supraがトップを奪うと、そのまま優勝。今季初勝利を飾った。ST-TCRも75号車おとぎの国 CIVIC TCRと33号車Audi RS3 LMSの僅差の戦いが展開されたが、今季王者の75号車おとぎの国が優勝を飾った。

 ST-Qクラスの28号車ORC ROOKIE Racing GR SUPRAは、小倉康宏がスタートを務め、豊田大輔、山下健太、地元の蒲生尚弥とリレー。総合8位でフィニッシュし、2年間の開発の役割を締めくくった。