11月13日(金)に開幕したフォーラムエイト・セントラルラリー。ノンタイトル戦でありながら計61台ものエントリーを集めたこのラリーの注目選手のひとり、2021年シーズンの全日本ラリー選手権チャンピオンである勝田範彦を紹介しよう。

 今大会にTOYOTA GAZOO Racingからエントリーし、チャンピオンカーとなった『トヨタGRヤリスGR4ラリー』にゼッケン1をつけて初日をトップで終えたのは、開催地でもある愛知県出身の勝田だ。

 今大会の参戦車両はJRC全日本ラリー選手権で使用されていたクルマだが、今回はWRC世界ラリー選手権に参戦しているトヨタのワークスマシンと同じカラーリングが施されている。

 勝田はTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの育成ドライバーとして、今シーズンのWRCにフル参戦している勝田貴元の父親として知られているが、範彦の父親(貴元の祖父)も元WRCドライバーである勝田照夫氏。すなわち、勝田家は三世代にわたるラリードライバー一家であることが分かる。

 そんなラリー一家の二代目である勝田がJRCにフル参戦を開始したのは1993年。徐々に頭角を現し、とくにターマック(舗装)路面のラリーを得意としていたことから、“ターマックキング”として知られるようになり、その後、グラベル(未舗装)でのパフォーマンスも上がり、2007年にスバルで初めて全日本チャンピオンに輝いた。その後2010年からシリーズ4連覇を達成するなど、今なお第一線で活躍を続けている。

 長年、スバルのマシンをドライブしてきた勝田だが、2021年はTOYOTA GAZOO Racingに移籍し、トヨタGRヤリスGR4ラリーで全日本最高峰クラス、JN1クラスでのフル参戦に挑んだ。

 今年序盤はなかなか結果につながらずに苦しいラリーが続いたが、中盤から3連勝を果たすと一気にポイント争いの上位に浮上。最終戦までもつれこんだ激戦のタイトル争いを制して、自身9度目、GRヤリスにとっては初めての全日本ラリーでのタイトルを獲得した。