11月18日、イタリア北部のモンツァ・サーキットでWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・モンツァ』のシェイクダウンが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)が最速タイムをマークした。

 2021年シーズンの最終戦にして、現行規定WRカー最後の公式戦となる今回のモンツァ・ラウンド。2年連続でシーズンフィナーレの会場となった伝統のオールドトラックでは、18日の日没後18時からシェイクダウンが実施され、ドライバーたちはマシンの最終チェックを行った。

 各車とも夜間走行用のライトポッドを装着しての走行となったこのセッションで、まずベストタイムを叩いたのは、ヒュンダイ陣営のダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)だった。彼はモンツァのレーシングトラックとサービスロードが組み合わされた、全長4.09kmのテストコースで3分00秒6をマーク。1走目は2番手となったロバンペラを0.7秒引き離した。

 一方、2回目の走行では選手権ランキング2位で最終戦を迎え、逆転でのタイトル獲得を狙うエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が2分58秒2で全体トップに。これにロバンペラとソルドが続く。

 迎えた3回目のランでは、各選手が大きくタイムを伸ばすなか21歳の“フライングフィン”が2分55秒1というタイムを記録。これがセッション最速タイムとなった。ロベンペラに続いたのは前戦スペインのウイナー、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)で、タイムは2分55秒4だ。シェイクダウン3番手には2分56秒1をマークした、Mスポーツのアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)が入り、3メーカーがトップ3を分け合うリザルトとなっている。

 4番手はエバンス。彼と同タイムの2分56秒4を記録したガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)が5番手となり、ソルドは最終的に6番手となった。家庭の事情により今戦を欠場しているオット・タナクに代わって、ヒュンダイi20クーペWRCをドライブするテーム・スニネンが7番手。8番手以降は、ランキング首位のセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)、勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)、オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)というオーダーだ。

 セッションは多少の霧が発生するなかで行われたが、大雨や降雪に見舞われた2020年大会と比較するとコンディションは明らかに良好だった。これはロベンペラも認めるところだ。

「サーキットのステージは昨年と非常に似ているがコンディションははるかに良く、雨やスラッシュ(半解けの雪)がないので、僕たちにとっては少し楽しめるものになった」と彼は説明した。

「今日は霧が出ていたが、(デイ1とデイ2の)朝の山岳ステージでは同じように霧が発生する可能性もあると思う」

「今週末に向けたテストは最高とは言い難いものだった。テストは1日をとおしてトリッキーだったんだ。しかし、ここではクルマのフィーリングがとても良く、大きな変更をしたいとは思わなかったよ」

■2021年WRC第12戦モンツァ シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap169K.ロバンペラトヨタ・ヤリスWRC2'55.1211T.ヌービルヒュンダイi20クーペWRC+0.3316A.フルモーフォード・フィエスタWRC+1.0433E.エバンストヨタ・ヤリスWRC+1.3544G.グリーンスミスフォード・フィエスタWRC+1.366D.ソルドヒュンダイi20クーペWRC+3.373T.スニネンヒュンダイi20クーペWRC+3.481S.オジエトヨタ・ヤリスWRC+3.7918勝田貴元トヨタ・ヤリスWRC+3.8102O.ソルベルグヒュンダイi20クーペWRC+5.8
※リザルトは編集部集計