11月18日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで2022年シーズンに向けたMotoGPヘレス公式テストが2日間の日程で開催。初日は中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が総合トップタイムをマークした。

 1週前に2021年の最終戦となる第18戦バレンシアGPがスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた。早くも2022年に向けてヘレスでMotoGPクラスのレギュラーライダーとテストライダーがマシンを走らせた。

 まずは、15〜17日の3日間、オフィシャルテストに先駆け、ドゥカティを除くヤマハ、スズキ、ホンダ、KTM、アプリリアの5メーカーが同地でプライベートテストを実施。ホンダからは長島哲太が参加したほか、ステファン・ブラドルも走行。ヤマハはカル・クラッチロー、スズキはシルバン・ギュントーリ、津田拓也、アプリリアはロレンソォ・サバドーリ、マッテオ・バイオッコ、KTMはダニ・ペドロサ、ミカ・カリオがテストプログラムを実行した。

 18日からの公式テストでは、ドライコンディションとなり、複視が原因でホンダのマルク・マルケスは不参加だったが、ポル・エスパルガロが新型マンシをテスト。アレックス・マルケスと中上貴晶はプロトタイプマシンと現行型を走らせて中上がトップタイムを記録した。ステファン・ブラドルは参加していない。

 スズキはジョアン・ミルとアレックス・リンスがニューエンジンのテストプログラムを進め、馬力が増したことを確認。ギュントーリと津田も参加しており、新シャシー、新スイングアームを試し、2日目に新エアロボディをテストする予定だという。

 ヤマハはファビオ・クアルタラロが9月に試乗したプロトタイプマシンに再び乗り、新スイングアーム、新アンチウィリーシステムをテスト。アンドレア・ドビツィオーゾは、2019年型から2021年型に乗り換え、Moto3から飛び級で昇格したダリン・ビンダーとともに走行を行った。

 アプリリアはファクトリー体制となるが、コンセッションの優遇措置を受け、マーベリック・ビニャーレスがプライベートテスト最終日から合流。セットアップに重点を置いてテストを行い、開発ライダーとなったロレンツォ・サバドーリは新エキゾーストをテストした。

 KTMはミゲール・オリベイラとブラッド・ビンダーが開発作業を継続し、テック3から参戦するレミー・ガードナーとラウル・フェルナンデスが本格的に走行を行った。また、ミカ・カリオも走行したが、ダニ・ペドロサは初日は不参加だった。ニューエアロボディを使用したという。

 8台体制となるドゥカティは、2年目のルカ・マリーニがデスモセディチGP21に乗り込み走行。フランセスコ・バニャイア、ジャック・ミラー、ヨハン・ザルコ、ホルヘ・マルティンは新しいエンジンをテスト。新しいフロントのホールショットデバイスとそれをカバーする新しいフォークのエアロガード、ロングエキゾースト、新エアインテーク、異なるエアロボディも準備して各々テストを実行した。

 新たにドゥカティのサテライトチームとして活動を始めるグレシーニ・レーシングは、エネア・バスティアニーニにダウンウォッシュダクト付きのGP21、ファビオ・ディ・ジャンアントニオにはダウンウォッシュダクトなしのGP21が準備され、新規参戦チームのVR46レーシング・チームのマルコ・ベゼッチはGP19を初テストした。

 年内のテストは今回のヘレステストが19日(2日目)にも行われるが、その後はセパン・インターナショナル・サーキットで1月31〜2月2日にシェイクダウンテスト、2月5〜6日にセパンテスト、そして2月11〜13日にインドネシアテストが行われる予定だ。