レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)のボスであるボビー・レイホールは、10年以上にわたってIMSAコンペティションにおけるBMWのGTレーシング・プログラムを率いてきた後、トップクラスのプロトタイプ・レーシングにステップアップすることに「とても満足している」と語った。

 オープンホイールのNTTインディカー・シリーズと、北米スポーツカーレースの最高峰シリーズであるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でレースを行うRLLは今月、BMWのLMDhパートナーとなることが確認され、2023年からIMSAのトップカテゴリーでプロトタイプを走らせることが決まった。

「これはRLLにとって、とてもとても大きな日だ。私の関心はレースで総合優勝することだった」とSportscar365に語ったレイホール。

「とはいえ、GTクラス(のエントリー台数)を減らすつもりはない。我々が2008年に加わって以来、GTル・マン(GTLM)カテゴリーでは厳しい戦いが繰り広げられたきた。フェラーリ、ポルシェ、コルベットとの素晴らしい競争がそこにあった」

「私はそれを減らそうとは思わない。来年から(GTLMに代わって)始まるGTデイトナ・プロ(GTDプロ)も、そうした素晴らしいチャレンジになるだろう。GTLMカテゴリーではセブリングで2回、デイトナでも2回勝ち、その他のレースでもいくつかの成功を収めてきた」

「たしかにLMDhはそれとは異なる挑戦になるだろう。我々はペンスキーやチップ・ガナッシ、ウェイン・テイラーなどいくつかの良いチームと戦うことになる。それはより大きなチャレンジになるだろうが、挑戦の度合いが大きければ大きいほど面白い」

 BMW Mモータースポーツの責任者であるマイク・クラックは、チームRLLが公式発表の前段階からすでにBMW M LMDhの開発に組み込まれていると説明した。

「我々はしばらく一緒に働いている」と同氏。「いまから始めなければいけないわけではない。エンジニアリングチームは、すべてを公式に発表できるようになる以前から少し長く仕事をしている」

「明らかに、クルマはイタリア(のダラーラ社)で組み立てられるので、最初はヨーロッパで走らせるが、すぐにアメリカで走行することになる」

「ボビー(・レイホール)のチームもまた、イタリアでの組み立てとヨーロッパでのテストに参加するだろう。そこにすべての装備を持ってくるのは意味がない」

「RMGはレイホールのサポートを受けながら(開発を)始めるつもりだ。アメリカにクルマを持ってきたら、まずはレイホールと一緒に走らせる。開発全体にレイホールが関与しているんだ」

■BMW、クルマのデザイン言語についてFIAやACO、IMSAと「協議中」

 クラックによると、新しいプロトタイプカーの最終的なデザインはまだ決まっておらず、BMWのエンジニアはFIAやIMSA、ACOフランス西部自動車クラブと協力し、機能的なキドニーグリルを採用する可能性などLMDhの要素について検討しているという。

「我々はガバナンスと協議している」と語ったクラック。

「すべてのメーカーはデザイン言語を持っており、それらはさまざまなスタイルを定義することができる」

「私たちはつねに彼らと議論しており、私たちが何をしたいのかを彼らに提示している。そこでは、彼らにとって問題がないかどうかを確認する必要があるんだ」

「スタイリングが極端になればなるほど、空力面での影響が大きくなる。これは、BoP(バランス・オブ・パフォーマス:性能調整)にも影響を与える。だからこそ、彼らと密接に連携する必要があるんだ。そうすれば彼らは『これは過激すぎる』と言うことができる」

「(LMHル・マン・ハイパーカーで2022年からWEC世界耐久選手権に参戦する)プジョーにしても、これは極端だとか、これは許容範囲だとかを確認するために彼らと連絡をとっている。あなたはその最初のビジュアルを見たんだ」