従来のGTル・マン(GTLM)クラスに代わって2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に新設されるGTデイトナ・プロ(GTDプロ)クラスへの参戦表明が相次いでいる。今シーズン、GTDクラスで9号車ポルシェ911 GT3 Rを走らせたパフ・モータースポーツはそのひとつだ。

 2021年シーズンのGTDクラスチャンピオンとなったパフ・モータースポーツは先週、GTDプロクラスへの取り組みについて発表を行い、マット・キャンベルとマシュー・ジャミネのペアでポルシェを代表することを確認した。

 このふたりのポルシェワークスドライバーは、パフのもとでIMSAのフルシーズンを戦う予定だ。開幕戦のデイトナ24時間を含むロングディスタンスレースでは、2023年のLMDhプログラム開始に先立ってポルシェワークス入りした、元F1ドライバーのフェリペ・ナッセが同ペアに加わる。

「2022年はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で迎える3回目のフルシーズンとなるが、その短い期間で4つのレースで優勝しGTDチャンピオンを獲得するなど、パフ・モータースポーツが成し遂げた、信じられないようなことを非常に誇りに思っている」と語るのは、同チームの社長兼CEOを務めるクリス・パフ。。

「私たちは次の大きな一歩を踏み出すことに興奮しており、ポルシェが我々に示してくれた信頼に感謝しているんだ」

「素晴らしいドライバーラインアップとそれを支えるチームによって、2022年シーズンを成功させるためのすべての要素が揃っている」

■カルダレッリら、ランボルギーニ・ワークスドライバーがデイトナに参戦

 TR3レーシングは、ランボルギーニ・ワークスチームの使用ナンバーである“63”を背負うランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoをデイトナに持ち込み、GTDプロクラス最初のウイナーとなることを目指す。

 バッサー・サリバン・レーシングと提携するレクサスやコルベット・レーシング、パフ・モータースポーツのポルシェ、BMWチームRLLとターナー・モータースポーツの2チームがエントリーするBMWに続き、IMSAの新しいGTクラスへのコミットメントを発表したランボルギーニ。

 過去4年間のデイトナでGRTグラッサー・レーシング・チームが2回、ポール・ミラー・レーシングの1回を加え、計3回のGTDクラス優勝を飾っているイタリアの高級スポーツカーブランドは、プロドライバーを対象に門戸が開けられたGTDプロのオープニングレースでふたたび成功を収めたい考えだ。

 そのために計画されたプログラムでは、TR3レーシングから2台のウラカンGT3 Evoがシーズン開幕イベントに登場することになる。エースカーとなる63号車にはミルコ・ボルトロッティをはじめ、アンドレア・カルダレッリ、マルコ・マペッリという3人のワークスドライバーとロルフ・イナイシャンが乗り込む。

■デイトナ以外の長距離レース出場も視野に

 ゼッケン19をつけ、プロ・アマのGTDクラスにエントリーするもう1台には2014年のクラス優勝者であるジェフ・シーガルとビル・スウィードラー、そこにジョン・メグルーとスクアドラ・コルセのファクトリードライバーであるジャコモ・アルトーが加わり、ドライバーラインアップを完成させている。

「私たちはロレックス24(・アット・デイトナ/デイトナ24時間レース)で初めてレースをするために長い道のりを歩んできた」と語るのは、TR3レーシングのグレッグ・ロマネッリ代表。

「私と(ランボルギーニ・モータースポーツのボスである)ジョルジオ(・サンナ)とクリス(・ワード)は1年前のロレックス24でジョークを言い合っていた。新しい関係を始めるための最初のミーティングでね」

「それが1年後のいま、我々はデイトナで一緒にGTクラスのトップカテゴリーを戦おうとしている。これはランボルギーニがTR3レーシングの全員の献身と努力を認めたことを示している」

「私たちはこの機会が与えられたことに感謝している。そしてメーカーのファクトリープログラムを実行するチームとして選ばれたことを誇りに思っているんだ。それに応えるべく、レースに向けて昼夜を問わず取り組んでいる」

 ランボルギーニ・モータースポーツの責任者であるサンナは、「デイトナ24時間は我々にとって特別な意味を持っている」と述べた。

「4回大会続けて表彰台を獲得した後、ふたたびその頂点の座を狙うことができる」と同氏。

「このレースはまた、ランボルギーニとTR3レーシングのパートナーシップを開くものとなるものだ。彼らは多くの経験を有しており、良い結果を引き出す可能性があると確信している」

 TR3レーシングによるIMSA GTDプロのキャンペーンは現在のところデイトナのみがアナウンスされているが、第2戦セブリング12時間など2022年に行われる他の“ミシュラン・エンデュランスカップ”のレースにも出場できるよう「全力で取り組んでいる」という。