元アルファロメオF1のアントニオ・ジョビナッツィは、いったんF1からは離れるものの、将来のどこかの時点でグリッドに復帰することを確信していると語った。

 現在28歳のジョビナッツィとザウバーの関係は、2017年のF1開幕戦オーストラリアGPと第2戦中国GPをパスカル・ウェーレインが負傷欠場した際、その代役を彼が務めたときから始まった。

 しかし、ジョビナッツィがようやく初めてのF1フル参戦を果たしたのは、名称をアルファロメオに変更したザウバーと契約を結んだ2019年になってからだった。チームには3シーズン在籍し、計21ポイントを獲得。2019年のF1第20戦ブラジルGPでは自身の最高成績となる5位に入っている。

 2021年はチームのパフォーマンスが精彩を欠いたことから思うような成績が挙げられなかったものの、全体としてはチームメイトのキミ・ライコネンに引けを取らない走りを見せ、むしろしばしば彼を凌駕するほどだった。

 ジョビナッツィがF1を離脱するといううわさは今年の夏頃から飛び交い始めていたが、11月中旬になって、彼がフォーミュラE選手権にドラゴン/ペンスキー・オートスポーツから参戦することが発表されたときに、それが真実であることがはっきりした。

 しかし、ジョビナッツィ自身は、しばらくの間フォーミュラEシリーズで戦いながらも、モータースポーツの頂点であるF1に復帰すべく努力するつもりなのだという。

「いったんここから離れるよ」と、ジョビナッツィは『Formula1.com』のローレンス・バレットに話した。

「僕は、初めてF1マシンに乗っている3歳のときの写真をSNSに投稿した。(F1での)写真を、今年で最後にするつもりはないよ。1年間離れた後にカムバックを果たしたドライバーはすでに大勢いる。たとえばエステバン・オコンやアレクサンダー・アルボンだ」(編注:アルボンは2022年シーズンにウイリアムズから復帰する)

「僕自身は、2017年と2018年の2年間、フェラーリでリザーブドライバーを務めて、2019年にやっとレギュラードライバーのチャンスをつかんだ」

「F1では何が起こるか分からないからね。今は、これまでの3年間僕を支えてくれたすべての人たちに、離脱報道に触れた後も僕を応援してくれたファンに、そしてメッセージをくれたF1ドライバーたちに、お礼を言いたい。僕にとって素晴らしい3年間だったよ」

 ジョビナッツィは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるミック・シューマッハー(ハース)と分担しながら、フェラーリのリザーブドライバーとしての役割を続け、将来F1への再参戦を果たす足掛かりにしたい考えだ。

「次にやることのひとつは、F1パドックにも片足を残すことだ」と、ジョビナッツィはカタールで語った。

「僕は今もフェラーリ・ファミリーの一員だ。来年も同じことを続けたいと考えている。フェラーリにとどまって、2023年に転がっているかもしれないチャンスを見きわめたい。そこに期待しているんだ。彼らと仕事を続けられればうれしいよ」

「フェラーリが、僕にとってF1で最初のファミリーなんだ。彼らが僕をF2から引き上げ、F1でチームに加わる初めてのチャンスをくれた。僕としては、来年も彼らと一緒にいられたらうれしい。それが目標のひとつだ」