アルファロメオF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、中国におけるF1の露出は、チームの中国人ルーキーである周冠宇の存在によって“爆発的に増加”するだろうと予想している。

 2022年シーズンより周はアルファロメオでバルテリ・ボッタスのチームメイトになるが、それは部分的には母国でまとめられた高額のスポンサーパッケージのおかげもある。その額は3000万ドル(約34億7800万円)相当ともうわさされている。

 周は初の中国人F1ドライバーであり、中国は将来のある時点でふたつめのグランプリ開催を目指している。そのため周の昇格は論理的に大きな関心を集めている。

 バスールは、F1での周の存在が、各チームに中国に関する大きな商業的機会をもたらすだろうと考えている。スポンサー候補がF1への関与を活用し、中国の巨大市場に参入する助けにするだろうというのだ。

「最初の気持ちは『OK、中国市場へ行くことになるだろう』というものだったが、それはかなり野心的で難しいことだ」とバスールはメディアに語った。

「発表の翌日に、いくつか問い合わせがあった。中国市場に進出したい主にヨーロッパの企業からだ」

「私はF1や他のチームの仕事はしていない。だがF1にとってこれは大きなチャンスを意味すると思う。すべてのチームにとってだ。露出は爆発的に増加するだろう」

「これはシステムにとってビッグバンとなる。誰にとってもこれがチャンスだと捉えなければならない。この分野を進歩させるために強くプッシュしていく」

「だが最終的な目標は常にパフォーマンスにあるということについて、誤解しないようにしなければならない」

 バスールは、周とアルファロメオとの契約の詳細や期間を明かしていない。しかしバスールは、周の財政面の貢献の重要性を認めている。特に今年500万ドル(約5億8000万円)減額され1億4000万ドル(約162億円)となったF1の予算制限額にチームの予算を近づけるためにだ。

「我々はチームのパフォーマンスに200%集中している。予算はパフォーマンスの一部であるという事実を隠す必要はない。また我々はコスト制限額まで予算を上げることを目指している。それは我々にとって重要なステップだ」