1月5日、日本のヘルメットメーカーである株式会社オージーケーカブトは、2022年からロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦するレミー・ガードナー(テック3KTMファクトリー・レーシング)と新たに契約したと発表した。ガードナーはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)で承認を受けたフルフェイスの『F-17 RACING』を使用することになる。

 大阪グリップ化工株式会社(現オージーケー技研株式会社)は1948年に設立されたが、1982年には用品事業部から独立して、オージーケー販売株式会社が設立。オートバイ用、サイクル用ヘルメットの本格的な製造販売が開始された。

 2006年には株式会社オージーケーカブトに社名が変更され、Kabutoのブランド名でヘルメットを販売。2021年シーズンから新モデルの『F-17』を登場させ、2021年10月には一般向けに販売することを発表した。

 F-17は、大久保光、秋吉耕佑、長谷川聖などのレーシングライダーが使用しているヘルメットで、「全方向型エアロダイナミクス」をメインコンセプトに、空力特性の最適化や空力デバイスの改良、クレストスポイラーが新たに採用された。

 それにより、ストレートの走行時やコーナリング時、また後方確認時など、さまざまなライディングポジションに対して発生する揚力を低減させ、走行時の安定感が高めらた。また、包み込まれるようなかぶり心地を実現し、快適性も一新。ベンチレーションも改良が加えられ、シールド内面にフレッシュな空気を送り込むとともに優れた冷却性能を発揮するという。

 そして今回、HJC、X-liteなどを経て、ここ2年間はインドネシアのNHKヘルメットを使用していたガードナーが、KabutoのF-17を2022年から使用することがアナウンスされた。

 オーストラリア人ライダーのガードナーは、1987年にWGP500ccクラス王者を獲得し、MotoGPレジェンドとして殿堂入りしているワイン・ガードナーの息子だ。

 2014年にMoto3クラスからロードレース世界選手権デビューを果たし、2016年からMoto2クラスに参戦。2020年は初優勝を経験し、ランキング6位、2021年は5勝を含む12度の表彰台を獲得し、Moto2チャンピオンに輝いた。そして、2022年からはMotoGPクラスに昇格してテック3KTMファクトリー・レーシングでKTM RC16に乗ることが決まっている。

 ガードナーは「僕にとってMotoGPで走ることは夢だった。多くのことを学んで、ここからの長い道のりを進んでいきたい。とにかくいまは早くスタートしたい! 最初のテストは、ティーザー(ほんのお試し)のような感じだったから、マレーシアからがレースに向けての本格スタートだ。願わくばルーキーオブザイヤーを獲得して、最高のファーストシーズンにしたいね!」とコメントした。