2021年シーズンに見事な走りを見せ、現役F1ドライバーのなかでもベストのひとりと評価されるピエール・ガスリーが、アルファタウリからレッドブル・レーシングへの復帰の可能性について語り、マックス・フェルスタッペンの単なるサポート役ではなく、自分に勝つチャンスが与えられるのであれば戻りたいと示唆した。

 ガスリーは、2021年の22戦中9回予選でトップ5に入り、15戦で入賞、アゼルバイジャンGPでは3位表彰台を獲得し、ドライバーズ選手権で9位に入った。その働きにより、アルファタウリはコンストラクターズ選手権6位を獲得している。

 速さも一貫性もあり、フェラーリやマクラーレンとバトルをするプレッシャーにもうまく対処し、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスより速さを見せることもあったことから、ガスリーは2023年に再びフェルスタッペンのチームメイトを務める可能性もあると考えられている。

 ガスリーは、2017年にアルファタウリの前身トロロッソでF1デビューを果たした後、2019年にレッドブル・レーシングへの昇格を果たしたが、チーム首脳陣が満足するようなパフォーマンスを見せることができず、シーズン後半にはトロロッソに戻された。

 2021年F1最終戦アブダビGPの週末直前に行った独占インタビューにおいて、ガスリーは、レッドブル・レーシングに復帰したいという気持ちがあるが、譲れない条件があると語った。

 レッドブルで再び走るチャンスが訪れたらそれをつかみたいかという質問に対してガスリーはすぐさま「もちろんだよ。でもどういう役割を果たすかによる」と答えた。

「僕としては、彼らがレースで勝つ力を持つマシンを用意し、僕が勝つためにチームに加入することができるなら、もちろん(戻ることに)興味がある」

 フェルスタッペンのタイトル争いをサポートするためだけに走らなければならないとしてもレッドブルに戻りたいかとの問いについては、ガスリーは即座に「勝つ可能性がないのに(レッドブルに)行くということには、それほど関心はない」と答えている。

 ガスリーは、もし2023年にレッドブル・レーシングに戻れない場合、2022年末でレッドブルとの契約から解放され、他チームに移籍することが可能になるものとみられている。数年前、カルロス・サインツが同じ状況でレッドブル傘下から外れた。

 他チームに移る場合、ガスリーは複数年契約を結ぶことが重要だと考えている。F1チャンピオンになるためには、1年契約ではなく、長期契約のもとでチームとともに取り組んでいく必要があるからだ。

「ルイス(・ハミルトン)、セバスチャン(・ベッテル)、(フェルナンド・)アロンソなど、チャンピオンは誰もがタイトルを獲得する際に1年契約で走ってはいない。1年契約でチャンピオンになったドライバーはいないと思う。長期契約を結ぶことで、平穏と自信を得ることができる。チームが信頼してくれている証しだからね。でも1年契約では、チームがそれほど自分を信頼してくれていないということになる。長期にわたってひとつのチームで自分を磨く機会を得られるのは素晴らしいことだ」

 2023年にはレッドブルだけでなく、フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティン、アルピーヌに空席ができる。ガスリーのこのコメントは、そういったチームに対するメッセージでもある。