2021年のWEC世界耐久選手権LMP2クラスを制したチームWRTは1月11日、2022年はオレカ07・ギブソンの2台体制へと参戦体制を拡大すると発表した。従来の31号車に加わる41号車は、リアルチーム・レーシングとのジョイントにより『リアルチームby WRT』としての参戦となる。また、それぞれの車両にひとりのドライバーの名前が明らかにされた。

 チームとしてのWECフル参戦デビューとなった2021年、WRTはロビン・フラインス/シャルル・ミレッシ/フェルディナンド・ハプスブルクを擁してシリーズタイトルを獲得。WECと並行してチームはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスにも1台のオレカ07をエントリーさせ(ロバート・クビサ/イーフェイ・イェ/ルイ・デレトラズ組)、こちらも最終戦前にシリーズ制覇を決めた。

 また、ELMS組の41号車も加わった2台体制で挑んだ8月のWEC第4戦ル・マン24時間レースでは、クラス首位を走っていた41号車が最終ラップでストップ。31号車がル・マンを制し、これがWECタイトル獲得の大きな要因ともなった。

 2022年、そのチームWRT31号車オレカ07をドライブするのは、インドネシア籍のショーン・ゲラエルだ。ゲラエルはJOTAのオレカを駆り、チームWRTに次ぐランキング2位で2021シーズンを終えている。

 新たにWECにエントリーするリアルチームby WRT41号車には、2021年のELMSにGドライブ・レーシングからエントリーしLMP2プロ/アマチャンピオンとなった、アンゴラ籍のルイ・アンドラーデが起用される。

「チームWRTに参加できてとてもうれしい。彼らには歴史があり、スポーツカーレースのデビューイヤーには、すべてをスウィープした」とゲラエルは語っている。

「昨年、僕はチームWRTと僅差の戦いをした。今季はそのチームが再びタイトルを獲るために貢献できればと思う。それも僕の目標だ。僕は彼らの情熱を知っており、(チーム代表のヴァンサン・)ボッセと彼の仲間たちとともにいることができてうれしい。これから、いよいよ仕事が始まる」

 リアルチーム・レーシングのボスであるエステバン・ガルシアは、2021年にWECに新設されたLMP2プロ・アマカテゴリーを70号車オレカ07で戦い、フリッツ・バン・イアードに次ぐランキング2位でシーズンを終えている。2022年はドライバーの立場を離れるスイス人ジェントルマンのガルシアは、昨年、チームのオペレーションをフランスのTDSレーシングに委託していた。

「昨年はジェントルマンドライバーとしてWECに参戦したが、私の仕事の都合により今季はそれができなくなる」とガルシアは語っている。

「だが、リアルチーム・レーシングのモーターレースへの情熱は変わらない。だからこそ、このWRTとのパートナーシップに満足している。ボッセと我々は共通の価値観を共有している。とりわけ、持続可能なモータースポーツに参加するという価値観をね」

 リアルチームと契約したアンドラーデは昨年、アジアン・ル・マン・シリーズでもランキング3位に入った。この22歳の若手ドライバーは、LMP2クラスのタワー・モータースポーツから、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミシュラン・エンデュランス・カップにも参戦する。

「世界選手権のレベルにステップアップすることは僕の夢であり、LMP2チャンピオンかつル・マン・ウイナーチームに加わることほど良い道はない」とアンドラーデは述べている。

「最高レベルのスポーツカーレースにおいて、母国のアンゴラを代表することを誇りに思う」

 WRTのチーム代表であるボッセは、昨年チームが残した業績と同じくらいの結果を成し遂げるのは「途方もない挑戦」であると述べる。WRTは昨年、WEC、ELMSともに6戦中3レースで勝利を挙げ、それぞれのチャンピオンシップを20点以上の差で制している。

「我々はすでにあらゆる面において懸命に取り組んでいるし、決意とモチベーション、そして必要な謙虚さを持ちながら、できる限りの準備をしている。同時に、すべてをコントロールできるわけではないことも知っている」とボッセ。

「2022年のWECに2台の車両をエントリーすることを確約でき、うれしく思う。そのうち1台はリアルチーム・レーシングとの提携となる」

「エステバン・ガルシアと彼のチームとの協力関係を開始できるのは、喜ばしいことだ。彼は真のレース・エンスージアストだ。彼の協力と情熱に感謝したい」

「LMP2シーンのふたりの偉大な若い才能である、ショーン・ゲラエルとルイ・アンドラーデが我々に加わることを発表することもできた。彼らを歓迎する。彼らが我々のさらなる成長を助けてくれるものと確信している」