モナコとフランスで開催されているWRC世界ラリー選手権開幕戦モンテカルロは1月23日、ラリーの競技3日目を迎えた。SS9〜13が行われたこの日はアクシデントが相次ぐ波乱の1日となったが、そのなかでセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に返り咲き、初日から優勝争いを繰り広げているセバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)に対し21秒のギャップを築いた。勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はSS13でコースオフを喫し、その際に側溝にはまってしまい総合13番手に順位を下げている。そんな『ラリー・モンテカルロ』のデイ3終了後のコメントが各陣営から発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合3番手
「トラブルはまったくなかった。タカ(勝田貴元)が止まった場所で数秒遅れをとったのは確かだが、それ以外に問題はなかった。あの時は本当に滑りやすかったが、ここまで来たよ」

●セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合2番手
「今では(首位のセバスチャン・オジエに)かなり離されてしまった。力を尽くしたが、オジエは我々のタイヤ選択を見て土壇場で変えてきたんだ」

「スリックタイヤではとてもトリッキーだったし、ミスをしやすかったが、ここにたどり着いたよ」
※ブリーン、ローブともにSS13後の公式インタビューより

■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1)/デイ3総合6番手
「なんと言ったらいいか言葉が見つからない。右フロントダンパーのトラブルがありながらも、なんとか1日をやり遂げた。午前中の中盤のステージ(SS10)の始まりで、突然、マシンが一方に引っ張られる感じがしたんだ。でも、ダンパーのトップマウントがなくなっていることに気づいたのは最後になってからだった」

「戦い続けたが、ランチタイムのサービスがなかったので少々苦戦した。ふたつのステージの間に自分たちで修理をしなければならなかったが、SS12に入って数kmのところでダンパーがボンネットを突き上げてきた。最終ステージ前のリエゾンで修理したが、最後の数kmでまたダメになった。それでも、どうにか1日を切り抜けたよ」

●オット・タナク(ヒュンダイi20 Nラリー1)/リタイア
「今日はマシンの感じも良かったし、何も劇的なことはなかったんだ。起きたことといえば、まず最初のステージ(SS9)でのパンクだ。走り続けたけれど、スペアタイヤがなかったから、できる限り調整していかなければならなかった」

「残念ながら、僕たちは路面が凍結していたSS11で、すごく小さいことだが最終的には大きな犠牲を払うことになるミスをしてしまった。いくつかダメージを負ってしまい、それで終わりだった」

「(壊れたラジエーターから)クーラントが漏れていてエンジンがオーバーヒートしたから、リエゾンでマシンを止めなければならなかったんだ。不運なことに明日はラリーを続けられない。でも、必ずこのチャレンジングな週末から学び、残りのシーズンに備えていくよ」

●オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1)/デイ3総合48番手
「燃料の煙がクルマの中に入ってくるという、前日と同じトラブルが起きた。SS10の中盤で集中が途切れてしまい、中速の右コーナーでコースを外れてしまった」

「僕たちは奇跡的にマシンを戻してラリーを続けることができた。正直、なんとかできるとは思っていなかったよ。25人くらいの人たちがマシンを押したり引いたりして戻してくれたんだ。また、ありがたいことにダメージは表面だけだった」

「午後はまた貴重な学びを得るために使った。雪のSS13で3番手同タイムを出したことで、自身最高のステージリザルトを達成した。本当に難しい1日だったけど素晴らしい方法で終わりを迎えることができたよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合26番手
「今日起きたことについては、もちろん悔しい気持ちでいっぱいだ。午前中はそれまで、全体的にうまく走れていたし、SS11も途中までは順調だった」

「しかし、ステージの難所を抜けた後、トリッキーな右コーナーでミスをしてしまった。ペースノートには情報を記していたのだけど、気がついた時にはブレーキをかけるタイミングが遅れていた。クルマは脱出が難しい場所で止まってしまったので、助けようとしてくれたファンの皆にはとても感謝している」

「その後、ステージに戻ることはできましたが、かなり大きくタイムロスしてしまった。明日のパワーステージでポイントを獲得するために、あまりリスクを冒したくなかったので、午後は少し長く感じられたよ」

●カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「昨日からクルマをかなり大きく変え、自分のドライビングスタイルに合ったバランスになったので、とても運転しやすくなった。セッティングをいろいろ工夫し、小さなステップを積み重ねてきたことがようやく実を結んだ」

「2本のステージでベストタイムを出せたのは本当に良かったし、とくに最終ステージは最高だった。ラリー序盤は自分のタイムを見るのが正直辛かったけど、いまは楽しんで運転できるようになった」

「大きくステップアップすることができてうれしいし、この後はさらに何ができるのかを考えたいと思う。クルマにポジティブなフィーリングを感じられるようになると、それが自信に繋がり、すべてがイージーになっていくものなんだ」

●セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「僕たちにとっては良い1日となり、昨日よりもポジティブに前進することができたし、クルマのフィーリングも全体的に良好だった。朝の1本目(SS9)はハイブリッドシステムを自分の思いどおりに使えなかったが、誰にとっても新しいシステムなので、ドライビングをうまく適応させるようにして走った」

「最後のステージでは少しクレイジーなタイヤ選択をしたが、なんとか差を拡げることができたよ。首位を争うセバスチャン(・ローブ)とは最初からずっと接戦が続いていたし、彼のことは前から良く知っているので、きっと何かやってくるだろうと予想していたんだ」

「あのような路面コンディションに対してはベストな選択ではなかったと思うが、自分としてはセバスチャンと同じタイヤで正面から戦い、どちらが速いのかを確かめたかった。積雪区間は少し難しかったが、ドライの路面ではとてもフィーリングが良く、良い走りができた。ただし、明日はまだ長い距離が残っているし、トリッキーなコンディションになる可能性もある」