1月23日、WRC世界ラリー選手権開幕戦モンテカルロの競技最終日、デイ4のSS14〜17が行われ、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームから今戦にスポット参戦した元選手権9連覇王者、セバスチャン・ローブ/イザベル・ガルミッシュ組(フォード・プーマ・ラリー1)が総合優勝を飾った。この勝利で47歳10カ月28日の史上最年長優勝記録を打ち立てたローブ。彼のモンテカルロ制覇は通算8度目となり、ともに優勝を争ったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が持つ最多優勝記録に並んでいる。

 そんなラリー・モンテカルロの全日程を終えたトヨタ、ヒュンダイ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーたちのコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)/総合3位
「週末の展開にはとても満足しているよ。ペースの点では最強の週末ではなかったかもしれないが、それでも走行中は各ステージで本当に冷静でいられたからね」

「最終的には今日は僕たちの本領を発揮することができた。ペースはとても良かったし、表彰台を獲得することができたんだ。チームにとっても、2台のマシンが表彰台に上がったのは素晴らしいことだ。今はもう次のスウェーデンを楽しみにしているよ」

●ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「この週末に本当に満足している。チームは1位、3位、5位につけた。ほぼ完璧な1年のスタートだ。今週末は表彰台を懸けて戦うポテンシャルがあったことは間違いないし、このことは残りのシーズンで大きな励みになる」

「ハイライトはもちろん、僕のキャリアで初めてのステージ優勝を飾ったことだ(SS7で記録)。マシンはまるで武器のようで素晴らしかった。みんなが懸命な仕事をしてくれたことを本当にありがたく思うよ。この結果を出せたのだから、前進していこう」

●アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「チーム全体にとって期待外れなことになってしまった。クリスマス中にハードワークをしてくれたチームに、このような結果を持ち帰りたくなかった。ミスが重大な結果となってしまい、僕は代償を払った。ミスについては最善を尽くして二度と起こらないように努めるよ」

「マシンは素晴らしかった。走行中のフィーリングには本当に満足している。チームは良い仕事をしてくれた。セブ(セバスチャン・ローブ)、クレイグ(・ブリーン)、ガス(・グリーンスミス)は好結果を出した。2022年のためにこの2年間行われてきた作業を考えると、チームにとってとても素晴らしいことだ」

●セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)/総合優勝
「とてもうれしいよ、あまり期待はしていなかったんだ。ここに来たときは、何が予想できるか本当に分からなかった。良いリズムをつかんでトップ集団と戦えることを願っていただけだ。それが最後には期待以上の結果になった。(セバスチャン・)オジエと総合優勝を懸けて戦うことができたし、ついにラリーをこのように締めくくることができたのは本当に素晴らしいことだ」

「前回参戦したチャンピオンシップから10年が経っている。それ以来、あまり多くのラリーに出場してこなかったが、今でも戦うことができ、そのうえ最高の瞬間を味わった。自分たちの仕事を誇りに思うよ」

「イザベル(・ガルミッシュ/コドライバー)とともに本当に素晴らしい週末にできたし、彼女は良い仕事をしてくれた。初回のテストからマシンのフィーリングは良く、自信を持つことができた」

「でも、さっきも言ったように自分がどれほどのレベルにあるのかは分からなかった。だが今、トップで戦えるということが分かったのは僕たちにとって特別なことだ。チームの全員に心から感謝したい。彼らは週末を通してマシンを完璧な状態にしてくれた。みんな本当にありがとう」

■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1)/総合6位
「ラリーが終わったいま、僕の中には失望感と不満がある。厳しい週末だった。パワーステージでは全力を尽くして走行した。文字通りすべての力を出したんだ。だからタイムにはがっかりしたよ」

「このイベントに向けて舞台裏では膨大な作業が行われてきた。僕とマルティン(・ウィダグ/コドライバー)、そしてチームもね。だから何の報いもなく終わることは受け入れ難い」

「だけど僕たちは諦めない。みんなのモチベーションを高めておくように努めているし、プッシュしていくよ。志は間違いなくある。それが重要なことだ。これからあらゆる領域に取り組むことになるが、もっとも重要なのは信頼性だ。今後のイベントではもっと強くなる必要がある」

●オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1)/リタイア
「僕たちは今日、希望を持って1日を始めた。目標はマシンとチーム、そして自分たち自身のために、今日さらに走行距離を稼ぐことだった。ドライブを楽しみたいと思っていた」

「しかし、SS14では7番手だったが、ステージ後にチームとリタイアすることで合意した。この数日間にあったこと(車内に煙が流入したこと)で僕たちはあまり体調が良くなかったんだ」

「長くて厳しい週末だったが、自分の仕事に満足しているよ。トリッキーではあっても、良いスプリットとステージタイムを達成した。つねにポジティブな面があるものだ。チームにも心から感謝したい。長い日々だったが、チームの献身は素晴らしかった。チーム一丸となって僕たちはプッシュを続け、次のために改善の作業をしていくよ!」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合21位
「ある意味、励みになる週末だったが、昨日のような、大きな代償を払うミスをしてしまったことは本当に悔しい。クルマのフィーリングは良かったのだけど、このラリーではわずかしかポイントを獲得できなかった」

「今日のパワーステージでは非常に良い走りができたと思うが、終盤のトリッキーなコンディションでは、ハイブリッドシステムの力を最大限に活用できなかったかもしれない」

「全体的に見れば、チームは本当に良い仕事をしてくれたと思う。テストはあまり多くできなかったけど、今回のラリー期間中にポイントを掴むことができた。クルマは何も問題なく、本当に良く走ってくれたので、チームに心から感謝している」

●カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「このラリー中に進歩することができて本当にうれしい。最初は何が起こっているのかよくわからなかったのだけど、自分たちの力を信じてハードにプッシュし、良いペースで走れるようになった」

「できることはすべてやったし、最終的にはセットアップもだいぶ良くなり、クルマを理解できるようになっていったんだ。一緒になって頑張り、クルマを大きく変えてくれたエンジニアに感謝している。おかげで最終的にはとてもポジティブな週末になりったし、パワーステージでも良い走りができた(最終SS17でステージウイン)」

「次のスウェーデンでは出走順が早くなり、路面をクリーニングすることになるが、できるだけ多くのポイントを獲得することが何よりも重要なので、この位置につけていることはうれしい。スウェーデンでトリッキーな路面を走ることになっても、ベストを尽くして戦う準備はできているよ」

●セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「この特別なラリーにふたたび出場し、素晴らしい戦いをできたことは、僕にとって大きな喜びだ。今回は優勝することができなかったが、間違いなく全力で臨んだし、ベンジャミン(・ヴェイラ/コドライバー)やチームと一緒になって戦った。」

「クルマは週末を通して素晴らしいパフォーマンスを発揮し、問題も起きなかったのは素晴らしいことだと思う。今日は運がなかったが、それでも笑顔になれるし、戦いを存分に楽しむことができた。正直なところ、最終のひとつ前のステージで起きたことは、どうしようもなかったと思っている」

「1本目の走行ではインカットを避けていたが、2本目は不可能だった。路面は非常にダーティーで、他のドライバーの走行ラインをフォローするしかなかったんだ。優勝したセバスチャン(・ローブ)とイザベル(・ガルミッシュ/コドライバー)を祝福したいと思う。彼らは素晴らしいパフォーマンスを発揮し、とても激しい戦いになった。WRCにとって、きっと良い週末になったはずだ」