2022年F1のタイトルをめぐり、シーズン序盤からレッドブルとフェラーリが熾烈な戦いを繰り広げている。その勝敗を決めるのは、開発競争だけでなく、アップグレードのサイクルに関してコストキャップを適切に管理することであると、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは語った。

 レッドブルは、第4戦エミリア・ロマーニャGPで完璧な週末を過ごし、フェラーリより38ポイント多く獲得。コンストラクターズ選手権でもドライバーズ選手権でもフェラーリとの差を大きく縮めた。マックス・フェルスタッペンは現在、ポイントリーダーのシャルル・ルクレールを27ポイント差で追っている。

 現在、フェラーリとレッドブルは他チームを大きく引き離してトップ争いをしている。昨シーズン、最終戦アブダビまで激しくタイトルを争ったメルセデスとレッドブルと同じような状況にある。

 ポッドキャスト『F1 Nation』で、レッドブルはイモラで圧倒的な強さを見せたことから、今やレッドブルのマシンの方がフェラーリより優れているのだと思うかと聞かれ、ニューウェイは、「今日はおそらくそうだろう。だが間違いなくメルボルンではそうではなかった」と答えた。

「昨年のメルセデスと我々のようになると思う。我々のマシンが有利なサーキットもあれば、ライバルの方が有利なサーキットもある。予測するのはとても難しい」

 今後序列が形成されていくなかで、開発が重要な役割を果たすという点で、F1チームの間で意見が一致している。

 ニューウェイもそれは認めている。しかし予算制限がレギュレーションで定められていることから、かけられるコストには制約があり、それをうまく管理していくことが重要になるとも語った。

「開発はもちろん重要だが、今年のもうひとつの重要な要素は予算制限だ」とニューウェイは語った。

「つまり制約のあるなかで開発を行わなければならない。以前なら導入していたようなものを、時期を少し遅らせて、パッケージをもう少し仕上げてから導入するという判断をするかもしれない。昨年以前には毎戦のように何かを持ち込んでいた。今はそうする余裕はないのだ」

 マシンの周囲の空気の流れを想像する高い能力を持ち、F1史上最高のデザイナーのひとりとして知られるニューウェイは、今も仕事を始めた頃と同じようにF1に情熱を持っていると述べている。

「私はデザインとエンジニアリングが好きなんだ」とニューウェイは言う。
「これはデザインと人間の競争だ。このように人間とマシンを組み合わせる形式のスポーツは、他にはほぼないだろう」