ロードレース世界選手権の新作レーシングゲーム『MotoGP™22』の日本語版が2022年4月28日(木)に発売される。オートスポーツWEBでは発売を前に、HRCのテストライダーとしてMotoGPマシンのホンダRC213Vを開発している長島哲太にプレイしてもらった。

 オートバイレースMotoGPの世界を題材にした『MotoGP™22』は、シリーズ最高クオリティの奥深いシミュレーションゲームだ。映像や操作感覚は“リアル”に仕上げられているため、ゲーム上級者も楽しめるが、初心者向けのコンテンツも充実しているため今作が初めての方でもプレイは可能だ。

 シリーズ最新作『MotoGP™22』は、2022年シーズンのMotoGP、Moto2、Moto3を戦う全ライダーと細部まで再現された20以上のサーキット、過去に活躍した伝説の70人以上のライダーとバイクを収録。全120人の公式ライダー、世界各国のMotoGP開催地といった幅広いコンテンツを選択できる。

 また、選手の顔や表情、ピット内やサーキットの路面も毎作リアリティが増しているほか、走行中はタイヤとブレーキ温度がスリップストリームの影響を受けることや、車高デバイス(ライド・ハイト・デバイス)も制御できるという最新仕様に改善されている。

 もちろん、タイヤの種類、サスペンションの設定、電子制御、車高デバイスの使用方法など、難しい操作も必要となるが、チュートリアルから基礎やテクニックを学ぶことができ、難易度の調整もあるため安心してほしい。

 プレイモードでは、クイックモードで最初からレースを楽しむこともできるが、キャリアモードが復活したことで、自分のチームを作成し自身が選手として、キャリアを築き上げて勝ち上がる経験ができる。

 このモードでは、チームスタッフを雇い、バイクの性能やエンジン、フレームなどを改良していき、Moto2やMoto3クラスにジュニアチームを作るなど、チームオーナーの気分も味わうことができるのが特徴だ。自由度の高いカスタマイズで、車体やレーシングスーツの配色、ロゴの作成なども可能だ。

 さらに、“伝説”として語られる2009年シーズンも収録。バレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、ケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサになり、グランプリごとに全17チャプチャーで構成される当時を象徴とする出来事のチャレンジに挑むことになる。また、マーク・ニール監督による実写映像も流れるため、2009年シーズンを知り、思い出しながらライダーになりきることができる。

 価格は8778円で、発売日は2022年4月28日。PlayStation4、PlayStation5、Xbox One、Xbox SeriesX|S、Nintendo Switch、Steam(PC)に対応しているため、ゲーム機またはパソコンがあれば楽しむことができる。オンラインマルチプレイヤーモードにも対応しており、最大12人のクロスプレイが可能。もちろんオフラインでもプレイできるため、移動中にも遊ぶことのできるゲームだ。

■長島哲太が本格プレイ。リアルな操作感に本物のレーシングライダーも驚き

 今回、Moto2優勝経験者であり、現在はホンダのMotoGPマシンRC213Vの開発ライダーを務めている長島哲太が『MotoGP™22』のプレイを初体験した。

 長島は『MotoGP 4』を富沢祥也とともにプレイしていたといい、当時は年末に250ccでスペイン・ヘレスのタイムアタック勝負をしていたそうだ。富沢はGPに行く際にゲームを使い、イメージトレーニングをしていたという。近年では、2018年に追加されたタイGPのコースを覚えるために鳥羽海渡とプレイしたほか、『MotoGP™21』も昨年一度プレイしている。

 まずはお試しプレイでウォームアップをした後、2009年シーズンを体験。MotoGPクラスを2008年まで振り返る映像が流れ、2009年シーズンについて「この時代はバイクメーカーの出来でも変わるし、ライダーのスキルもバイクより上回っていたので、その差がしっかり出てきます。今は1秒以内に全メーカーが入り、誰でも上に行ける時代だけど、この当時は選ばれた人しかそこに行けなかったですね」と長島は懐かしんだ。

 そして2009年MotoGP第1戦カタールGPのミッションへ移り、開幕戦を制したケーシー・ストーナーになりきり、優勝するチャレンジに挑んだ。このモードのは音や画面左側のタイム表示なども当時のものが再現されている。

 カタールは「結構本当にこんなで明るいです」。視点を切り替えると「ブレーキングで体を離すのがリアル。ブレーキで画面が引き、立ち上がりで前にいくのもリアル」と語った。

 また、「最近MotoGPを好きになった人たちにも是非見て欲しい。強いロッシが見れますし、ロッシに挑戦できます」とオススメしていた。

 キャリアモードではMoto2クラスを選び、ヘルメットやゼッケン、ステッカーや装備品のメーカーやカラーリングを決めていく。ライディングスタイルやブレーキをかける指の本数まで細かく選択できることに「本気で選んだら一日かかりますね」と驚いていた。

 Moto2ライダーとしてレースに参加すると、「ピーキー具合がリアル。Moto2の方が(アクセル)開けはじめは難しいんですよね。Moto2は制御が入っていないですから」といい、終始「めっちゃリアル」と楽しんでいた。

 レーススタート時は何度か転倒してリスタートしたが、「多分タイヤが暖まっていないからシビアなんです」とフリー走行との違いも感じとっていた。

 長島は2020年に同地カタールで優勝しているため、「自分のタイムより7秒くらい遅い……」と悔しがり何度も転倒したため最後尾の31位フィニッシュ。かろうじてファステストラップは記録したが、苦笑いしていた。

 ラストはモビリティリゾートもてぎのタイムアタックだ。長島はもてぎでRC213Vを何度か走らせているため、慣れているコース&マシンとなる。

 MotoGPマシンでは車高デバイスが使用できることを知り、まずはレースで慣れていくが、「やりこみ要素満載ですよね。セッティングも出さないといけないし」と時間があれば細かいセッティングもしたい様子だった。

 タイムアタックでは、動画撮影も行い、参考タイムを出してもらうことに。「アクセルの開け側はトラクションコントロールやアンチウイリーで制御してくれますが、ブレーキだけは制御が効かないのですごくリアルです」と2009年モード、Moto2との違いも感じつつ周回を重ねる。

 走り慣れているサーキットでもあるため、ベストラップを刻もうと奮闘する長島。現実では転倒できないため、攻める走りができるのもゲームならではといったところだろう。

 10周ほど走ったところで、2時間の取材時間ギリギリに……。コースアウトや転倒のない参考タイムを最後に出し、1分49秒936をなんとか記録した。

 この日、様々なモードをプレイした長島はライダー目線では「リアル度が増しているので、イメージトレーニングにも使える」というが、プレイヤー目線では「映像だけではわからないアップダウンなどコースのリアルな情報が入ってくるし、実際ライダーがどのようにコースを攻略しているのかを試しながら考えられると、テレビ観戦の際にさらに楽しめるようになり、違った視点でレースを見ることができると思います」と説明する。

「アクセルワークや前後ブレーキ、シフトのアップダウン、温度の管理など、GPライダーのテクニックを反映させているし、それをゲームで再現できるのがすごいなと思いました。セッティングを細かく調節しながらアタックするのはライダー気分を味わえます。コントローラーにはなるけどリアルに近い体験できるのは面白いですね」

「初心者には、インとアウトにつくポイントが出ること、操作のアシストもあるので、初めてでもやりやすいと思うし、そこから難しいものにチャレンジしていくとよりリアリティを味わえるようになると思います」

 取材中に長島が何度も「リアル」という言葉を発していたとおり、天候、マシン、コースなどのグラフィックや、アクセル、ブレーキ、電子制御、クラスによるマシンの違いなども忠実に再現されているゲームとなっている。

 最後に長島は「これをプレイすることでレースの見方が変わるので、ゲームをプレイしこともない方も是非プレイしてほしいです」と締めた。

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■『MotoGP™22』製品概要
■発売日:2022年4月28日(木)
■機種 ダウンロード版:PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、Steam、Nintendo Switch
■機種 パッケージ版:PlayStation 4、PlayStation 5のみ
■価格:PlayStation 4、PlayStation 5版、Xbox One版、Xbox Series X|S版/8778円
■初回特典 パッケージ版「VIPマルチプライヤーパック」(獲得できる評判ポイントが2倍に) 「スペシャルスーツ」*初回版限定特典/ダウンロード版「VIPマルチプライヤーパック」*発売前日までに予約した方が対象