シーズン開幕当初の不振にも関わらず、ランド・ノリス(マクラーレン)は2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPでマクラーレンを3位表彰台に導いた。彼の活躍に元F1チャンピオンからも称賛の声が上がるなか、本人はマシンではなくチームワークがもたらした結果だとして、あくまで慎重な姿勢を崩さなかった。

 マクラーレンの2022年シーズンは、2台ノーポイントというまさかの結果から始まった。バーレーンテストで発生したブレーキの問題により遅れをとったチームは、14位と15位で開幕戦バーレーンGPを終えた。

 しかし、第2戦サウジアラビアGP、第3戦オーストラリアGPと、レースを重ねるごとにマクラーレンの成績は回復傾向をみせる。そして、第4戦エミリア・ロマーニャGPでノリスは予選3番手を獲得。5番手でスプリントを終えると、決勝では3位表彰台を手にした。

 悪夢のような開幕戦から、わずか3戦で表彰台に戻ってきたマクラーレン。この復活劇に、2016年のF1ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグは英『Sky Sports』でノリスとチームを手放しで称賛した。

「ランドのドライブに将来のワールドチャンピオンの姿を見たよ」

「マクラーレンは最初のレースで15位だったのに、いったいどうやってここまで順位を上げたんだ? トト(・ウォルフ代表/メルセデス)はザク・ブラウンに電話してヒントをもらうべきだろうね」

 ただし、このグランプリをもってマクラーレンが昨年の勢いを取り戻したと考えるのは早計といえる。ノリスが好走を見せたことは事実だが、表彰台という結果にはフェラーリ2台のアクシデントをはじめとして偶然に助けられた部分も大きいからだ。

 当のノリスも、この結果に対してはあくまで慎重な姿勢を崩していない。同じく『Sky Sports』によれば、彼は自身の表彰台をマシンの性能よりも、チームワークが実を結んだものと考えている。

「今日と今週末に関しては、マシンがすべてだったとは思わない。スタート、戦略、予選、タイヤのチョイスなど、この週末をどのように過ごしたかがこの結果につながった」