5月3日、2021年シーズンのスーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』の公式予選が富士スピードウェイで行われ、GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が開幕戦岡山に続く、2戦連続のポールポジションを獲得した。

 ゴールデンウイーク恒例の富士長距離ラウンドとなる第2戦。今大会はスーパーGT史上初の450kmレースとなり、昨年の第2戦からレース距離が50km短くなった。給油を伴う2回のピットストップが義務付けられているが、タイヤ交換に関する義務はないこともあり、とくにGT300クラスではタイヤ無交換、2輪交換なども考えられ、これまで以上に各車のレース戦略に注目が集まる一戦となる。

 午前中に行われた公式練習ではTANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)の富田が、唯一の1分35秒台となる1分35秒990でトップタイムを記録。今大会からサクセスウエイト(SW)を搭載する車両もいるなか、公式予選は15時にスタートを迎えた。

■Q1 A組:K-tunes高木真一が2番手を約0.4秒突き放す

 公式練習の引き続き、青空の広がる好天に恵まれた富士スピードウェイ。気温16度、路面温度23度、湿度45%と、公式練習終盤から気温、路温ともに下がったコンディションのなか、まずはA組の14台がコースイン。10分間のセッションのなか、序盤は各車丁寧にタイヤへ熱を入れていく。

 残り3分となると各車計時上の3〜4周目からアタックを開始。ストレートスピードを稼ぐべく、約1.5kmのホームストレートでは前方の車両の背後につく車両も見られるなか、前戦岡山のアクシデントから修復を果たしたK-tunes RC F GT3の高木真一が、A組唯一の1分35秒台となる1分35秒816を記録しトップに。その直後、BUSOU raffinee GT-Rの井出有治が1分36秒210を記録して2番手に続くも、その差は0.394秒。

 チェッカーが振られるも、高木のタイムを上回る車両はなく、Q1 A組は終了。Q1を突破したA組の8台は、K-tunes RC F GT3、BUSOU raffinee GT-R、weibo Primez ランボルギーニ GT3、LEON PYRAMID AMG、SUBARU BRZ R&D SPORT、ARTA NSX GT3、グッドスマイル 初音ミク AMG、リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rという顔ぶれになった。

■Q1 B組:富士でも速し、hololiveフェラーリ

 続いて14台が出走するQ1 B組セッションは15時18分から行われた。セッション開始から5分が経過しようとするなか、チェックランを終えたArnage MC86阪口良平がピットイン。駆動系のトラブルか、そのままマシンをガレージに収めることに。

 残る13台はこちらも各車2〜3周のウォームアップを経て、残り3分ごろからアタックを開始。まずは、Syntium LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑が1分36秒312を記録も、直後に同じくGT300規定のmuta Racing GR86 GT堤優威が1分36秒069を記録して暫定トップにおどり出る。

 しかし、Q1 A組に続いてここでもFIA GT3が速さを見せる。PACIFIC hololive NAC Ferrariのケイ・コッツォリーノがA組を含めたQ1全体最速の1分35秒385をマークしてトップに浮上。10分間のセッションはそのままチェッカーを迎えた。

 Q1を突破したB組の8台は、PACIFIC hololive NAC Ferrari、muta Racing GR86 GT、埼玉トヨペットGB GR Supra GT、TANAX GAINER GT-R、GAINER TANAX GT-R、Syntium LMcorsa GR Supra GT、Studie BMW M4、Bamboo Airways ランボルギーニ GT3という顔ぶれに。

 なお、マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の冨林勇佑は最終アタックで5番手に入りQ2通過かと思われたが、ベストラップの周回が四輪脱輪の判定となった。これにより、9番手タイムで予選を終えたBamboo Airways ランボルギーニ GT3が繰り上がりでQ2進出を決めている。

■Q2:驚速BRZ。山内英輝が自身通算10回目のポール獲得

 Q1を突破した16台によるポールポジション争いが繰り広げられるGT300クラス公式予選Q2は15時53分に開始された。

 残り3分弱のところで、真っ先にタイムを出したのが公式練習トップのTANAX GAINER GT-R富田竜一郎。1分35秒253を記録して、公式練習、そしてQ1最速タイムを上回る。

 続いてQ1 A組最速を叩き出したK-tunes RC F GT3のQ2アタッカー新田守男は1分35秒273を記録。富田からは0.1秒遅れも2戦連続のフロントロウ獲得かと思われた。

 しかし、セッション終盤に前戦のポールシッターSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分34秒983をマークしてトップに浮上。さらに、その翌周にもアタックを続けた山内はタイムを更新。1分34秒888と、昨年の最終戦Q2で自身がマークしたコースレコードにこそ届かなかったが、2番手に0.365秒と大差をつけて、SUBARU BRZ R&D SPORTが2戦連続、そして山内にとっては10回目の記念すべきポールポジション獲得となった。

 フロントロウにはTANAX GAINER GT-Rが。3番手はK-tunes RC F GT3、4番手はBUSOU raffinee GT-Rと、ダンロップタイヤユーザーがトップ4を占める結果に。5番手にLEON PYRAMID AMG、6番手にGAINER TANAX GT-Rという結果となった。

 2022年スーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』の決勝レースは、5月4日の14時30分から100周で争われる。スーパーGT初となる450kmレースをGT300クラスの全28台はどのような戦略で挑むのか。これまでには見られなかった戦略を展開する車両も出てくるに違いない。チェッカーまで、目が離せない戦いが繰り広げられることになりそうだ。