スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは第2戦の決勝日午前、富士スピードウェイで定例記者会見を開いた。このなかで坂東正明GTA代表が、カーボンニュートラル・フューエル(CNF)の開発状況や、新型コロナ感染対策の緩和方針、来季カレンダーなどについて言及した。

 GTAは第1戦岡山にて、2023年からのハルターマン・カーレス社のCNF導入を発表している。一方で、現在全日本スーパーフォーミュラ選手権は『NEXT 50』プロジェクトのもと、トヨタエンジン、ホンダエンジン搭載の2台のテスト車両で、次世代燃料の開発を進めている。

 記者の代表質問で、「2シリーズ間での共同開発という手はなかったのか」と問われた坂東代表は、「別々にやっているという意識はありません」と答えた。

 スーパーGT側では、トヨタ、ホンダ、ニッサン各社にすでにハルターマン・カーレス社の燃料が渡り、すでにベンチテストが開始されている。それらのデータ、そしてスーパーフォーミュラがテストしている新燃料、およびスーパー耐久でトヨタ/SUBARUが導入している合成燃料などのデータは「お互いに共有しながら」開発を進めているという。

「JRP(日本レースプロモーション)さんとしては、今年1年をかけて(さまざまな燃料を)テストしていくという方法をとっている。我々としては、(8月の第5戦後のテストで)全車に使わせるテストを予定しているので、GT500のマニュファクチャラーのベンチデータも、(海外含む)GT3のマニュファクチャラーに渡して、全車で使うというところで進んでいる」

「そこで、『このレベルの燃料であれば、使える』という判断があれば、当然ながらJRPさんも、S耐の方も一緒になってやれるという可能性はある。同時に、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)の方からも『ベンチテストをしたい』という希望が伝わってきている。だから別々ではなく、みんなで一緒に動いているという意識だ」

■2023年の海外戦復活は「難しい」
 また、代表質問では新型コロナの感染対策が社会的にも緩和されているなかで、スーパーGTにおける今後のロードマップが話題に上った。

 現在、ドライバーやチームスタッフ、メディアなど、パドックに入場するすべての人に対して、入場72時間前以降の抗原検査が義務付けられているが、第3戦以降はこれを撤廃する予定だという。ただし、『2回のワクチン接種、または大会期間直前のPCR検査の陰性証明提出』と、入場時の検温は引き続き求めていくという。

 観客サービス/イベントに対する部分については「国の方のガイドラインでも、演者と観客との非接触はうたわれているので、ファンの皆さんと我々の動線は、(引き続き別々に)確保する」と坂東代表。

「ピットウォークでも距離は取らないといけないし、握手やサインは難しいかもしれない。ピットウォークは現在同様の動線の引き方となるが、グリッドウォークについては今後に対してもまだ難しい状況だと思います」

 同様にコロナ禍においてはタイ、マレーシアといったかつて開催されていた海外戦が実施できていない。昨今の出入国条件の緩和を受け、2023年の海外戦“復活”については質問が飛ぶと、坂東代表は「難しい」との見通しを示した。

「タイ、マレーシアの来季に対するものについては、次の鈴鹿にはきちっと伝えられるようになると思うが、かなり難しい。ロジスティクスの問題もある。来年は難しいと思っている」

 2023年のカレンダーについては、引き続き日本国内で全レースを開催する方向となりそうだ。