5月14日、ル・マン-ブガッティ・サーキットで行われた2022年MotoGP第7戦フランスGP MotoGPクラスのFP3でマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の後ろに着いて走行したことに両者がコメントした。

 マルケスは、初日のFP1で13番手、FP2では14番手とタイムが上がらずにいた。2日目のFP3でもなかなか上位に食い込めなかったが、終盤にクアルタラロの後ろにつけて走行を行った。

 それにより、1分30秒682を記録した3番手のクアルタラロに続き、4番手の1分30秒785を記録したマルケスはダイレクトに予選Q2に進出した。

 この後追い走法(コバンザメ走法)は、タイムアタックしているライダーの後ろを追いかけ、走行ラインやブレーキングポイントを真似して、スリップストリームも使いタイムを出すものだ。この作戦を利用するライダーも少なくはないが、逆にこれを嫌い、後ろに着かれた際に故意に走行ラインを外したり、コースインのタイミングを変えるライダーもいる。

 しかし、クアルタラロは「(後追いを)気にせずに最速タイムを出すことが目標だった。重要なのは予選Q2に進むことなんだ。マルクにが少し苦労していることはわかっているし、結局助けるのは悪いことではない。いつか僕がこのようになれば、彼も同じことをしてくれることを願っているよ」と楽観的なコメントをした。

 一方でマルケスは、「今朝はフィーリングもペースも悪くなかったし、いいラップができた。クアタラロについていってしまったけれど、フィーリングは良かったし、スピードもあった」と語った。

「午後は気温が上がり、FP4からマシンのフィーリングが以前ほど良くなく、2本目はライディングに力をいれたが、小さなクラッシュがあった。予選はニュータイヤで臨み、かなり期待していたが、スピードが出なかったし、フィーリングも良くなかった。その理由を理解する必要がある」

「いつもはコンディションにうまく適応できるのに、今日はできなかった。でもラップチャートを見ると、リズムはそれほど遠くなく、第2グループで戦えると思っている」とマルケスが語る通り午後のセッションではホンダ勢は苦戦。予選Q2に進出したホンダRC213Vを駆る3人、マルケスが10番手、ポル・エスパルガロが11番手、中上貴晶が12番手とQ2ではワーストの記録となった。

 マルケスがチャンピオン争いをしている状況であれば、後追い走法をされた後にクアルタラロは握手などすることはなかっただろう。しかし、現在は後ろで走り方を見られることに問題はないほど昨年チャンピオンのヤマハと2年間王者を逃しているホンダの差は大きいのかもしれない。