IMSA会長のジョン・ドゥーナンは、カナダにおける新型コロナウイルスワクチン接種の義務化によって複数のチームや関係者の参加に影響が出そうな状況ではあるものの、カナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク(CTMP/通称モスポート・パーク)でのイベントを予定通り進めると再確認した。

 7月1〜3日、CTMPにおいて開催される『シボレー・グランプリ』は、ウェザーテック・スポーツカー選手権のDPi、LMP3、GTD Pro、GTDクラスが参加するレースと、ミシュラン・パイロット・チャレンジ、IMSAプロトタイプチャレンジシリーズで構成されるイベントとなる予定だ。これは、新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、IMSAにとって初めての米国外への遠征となる。

 先月、開催を確定させるブルテンを発行したものの、CTMPラウンドは、ワクチン未接種で同イベントに参加できない人々からの抵抗に直面した。

 カナダの現在の規則では、入国する人はすべて、政府が認めたCOVID-19ワクチンを2回以上接種していること、具体的には認められた2種類のワクチンを混合して接種していること、あるいはヤンセン/ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンを1回以上接種していることを証明する必要がある。

「まだ可能性はある」と、ドゥーナンは語った。

「その(カナダの)義務および人々の個人的な選択について、我々はチームやドライバー、OEMと連絡を取り合っている。予防接種を受けていない人々がいて、彼らはカナダに行くための条件を満たしていない」

「そうでなければ良かったが、これは必須の条件となっている。IMSAはCTMP、ロン・フェローズ、マイルズ(・ブラント)と長年のパートナーシップを結んでおり、レースを実施することで合意している」

「幸いにも、3年ぶりにレースを開催できるようになった。我々はそこへ行くし、彼ら(CTMP)が言うには、ファンも我々が戻ってくることをとても喜んでくれている」

「我々全員が、ロジスティクスの課題に直面していることは承知している。だが、準備はできているのだ」

■チームからの“有効ポイント制採用案”は却下
 ウェザーテック選手権の少なくとも3つのクラス内において、チャンピオンシップを争う複数のチームが、現在のワクチン要件が続くようであればCTMPには行かないことを表明している。また、同じ程度の数のパイロット・チャレンジに出場するチームも、このイベントをスキップするものと理解されている。

 先週末のミド・オハイオ戦のパドックでの情報から、Sportscar365はパドックの25%程度の人間がワクチン未接種である可能性があるとみているが、IMSAは現時点で具体的な情報を持っていないと、ドゥーナンは言う。

「それは個人情報だ」とドゥーナン。

「我々が(COVID-19)のスクリーニングを行っていた時期には、人々に(ワクチン接種の状況を)尋ねて読み取っていた。その情報を、目的外に使うことはできない」

 このレースを選手権ポイントの対象外とする、あるいは今シーズンを有効ポイント制とする、といった提案が参加者からあったことをドゥーナンは認めているが、IMSAはスポーティング規則にいかなる調整も行わない姿勢を堅持している。「それが正しい行為だとは、我々は思わなかった」とドゥーナンは説明する。

 昨年同様、CTMP戦の代わりにワトキンス・グレンで2連戦を行うという提案をいくつかのチームがしたものとSportscar365は理解しているが、この提案もIMSAによって却下されたという。

「もし彼らが参加しないことを選ぶのなら、当然そのイベントにおけるポイントは獲得できない。だが、年間を通じたチャンピオンシップは争うことができる」とドゥーナン。

「(パドックの)全員がそこに行ける方法を見つけてくれることを、心から願う。我々は前に進むのだ」