5月28日、2022年シーズンのスーパーGT第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』の公式予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは10号車TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)がポールポジションを獲得したかと思われた。しかし、予選後の再車検不合格により、10号車TANAX GAINER GT-Rは失格に。これにより7号車Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)が今季初ポールポジションを獲得した。

 前戦富士の決勝でクラッシュを喫した22号車アールキューズ AMG GT3が欠場となり、GT300クラスは前戦から1台減の27台と、両クラス合計42台が出走した今大会。午前中に行われた公式練習では、サクセスウエイト(SW)が9kgと軽め、かつ昨年の第3戦で2位に入った88号車weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が、1分57秒609でトップタイムを記録。

 一方、SWが29kgの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が2番手に、そしてランキングトップでSW66kgを搭載する56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3番手で続くなど、搭載ウエイトが重めの2台も上位に入っていた。

■Q1 A組:唯一のミシュラン。BMW荒聖治が最速

 直前に行われたFIA-F4第3戦決勝が2度セーフティカーが導入された影響もあり、公式予選は当初の予定から10分遅れの14時55分に、14台が出走する10分間のQ1 A組からセッションスタートを迎えた。セッション開始時点で気温28度、路面温度44度、湿度46%と、路面温度は公式練習開始時点から8度上昇している。公式練習とは大きく異なるコンディションのもと、各車は入念なウォームアップを重ねる。

 残り3分となると各車計時上の3〜4周目からアタックを開始。11号車GAINER TANAX GT-R(SW:15kg)が計時上3周目に1分57秒778をマークするも、その直後に96号車K-tunes RC F GT3(SW:8kg)高木真一が1分57秒297で上回る
。そのまま高木がトップで終わるかと思われたが、計時上4周目にアタックに入った7号車Studie BMW M4(SW:0kg)荒聖治が1分57秒179をマーク。高木を0.118秒上回りStudie BMW M4がQ1 A組トップでセッションを終えた。

 7号車Studie BMW M4、96号車K-tunes RC F GT3、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(SW:66kg)、87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(SW:9kg)、9号車PACIFIC hololive NAC Ferrari(SW:24kg)、11号車GAINER TANAX GT-R(SW:15kg)、50号車Arnage MC86(SW:0kg)、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(SW:0kg)までがQ2進出。

 一方、0.044秒差でQ2進出を逃した52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(SW:3kg)を含む、20号車シェイドレーシング GR86 GT(SW:0kg)、前戦2位の34号車BUSOU raffinee GT-R(SW:23kg)、18号車UPGARAGE NSX GT3(SW:45kg)、31号車apr GR SPORT PRIUS GT(SW:0kg)、48号車植毛ケーズフロンティア GT-R(SW:0kg)の6台はここで予選を終えることとなった。

■Q1 B組:昨年ウイナーは244号車はタイム抹消に泣く

 続いて13台が出走するQ1 B組セッションは15時13分から行われた。各車2〜3周のウォームアップを経て、真っ先にアタックに入ったのは昨年のウイナーチームの244号車HACHI-ICHI GR Supra GT(SW:0kg)の佐藤公哉。計時上3周目に1分57秒323をマークして暫定首位に浮上するも、ターン14で走路外走行と判定され、タイムを抹消されてしまう。佐藤は続く計時上4周目、5周目にもアタックを続けるも、タイヤの美味しいところを使った後だっただけに、13番手に終わることに。

 セッション残り3分を迎えると、360号車RUNUP RIVAUX GT-R(SW:2kg)の柴田優作が1分57秒499をマークし暫定トップに浮上。しかし、やはりというべきか、今季唯一ポールシッターの座を獲得している61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人がA組の最速タイムをも上回る1分57秒140をマークしてトップにおどり出る。

 チェッカーが振られるなか、55号車ARTA NSX GT3(SW:0kg)の武藤英紀がアタックラップの130Rでスピン。しかし、タイヤバリヤに接触することなく済んだが、これでタイム更新はならず、B組9番手でQ1敗退となった。

 Q1 B組は61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、360号車RUNUP RIVAUX GT-R、5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(SW:0kg)、10号車TANAX GAINER GT-R(SW:45kg)、88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3(SW:9kg)、30号車apr GR86 GT(SW:0kg)、2号車muta Racing GR86 GT(SW:5kg)、65号車LEON PYRAMID AMG(SW:33kg)までが通過。
 
 一方、55号車ARTA NSX GT3、6号車Team LeMans Audi R8 LMS(SW:18kg)、25号車HOPPY Schatz GR Supra(SW:0kg)、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(SW:12kg)、そしてタイム抹消の影響を受けた244号車HACHI-ICHI GR Supra GTの5台がQ1ノックアウトとなっている。

■Q2:TANAX GT-Rが最速も、失格に。BMW M4が初PP獲得

 Q1を突破した16台によるポールポジション合戦となるGT300クラスの10分間の公式予選Q2は、GT500クラスのQ1セッションを挟み、15時48分に開始された。

 残り4分を迎えたなか、65号車LEON PYRAMID AMGが真っ先に1分58秒032を記録。その直後、96号車K-tunes RC F GT3の新田守男が1分57秒415を記録し暫定トップにおどり出る。しかし、セッションも残り3分を切ったところで、前戦のウイナー10号車TANAX GAINER GT-Rの大草りきが、45kgのウエイトをものともせず、1分56秒522をマークしトップに浮上する。

 そのタイムを上回るべく、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝がセクター1全体ベスト、セクター2自己ベストで走行も、セクター3でアタックを止め、そのままガレージにマシンを収めている。また、午前の公式練習でトップタイムをマークした88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3の小暮卓史が2番手となる1分56秒693をマーク。しかし、走路外走行の判定により、ベストラップが抹消になった。

 第3戦鈴鹿のポールポジションは10号車TANAX GAINER GT-RがPP獲得、開幕から3戦連続でダンロップが3戦連続でポールを獲得という結果になった。フロントロウ2番グリッドに7号車Studie BMW M4が、セカンドロウ3番グリッドに96号車K-tunes RC F GT3に。

 4番グリッドにシリーズランキングトップの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが、そして5番手にはQ2で永井宏明がアタッカーを務めた30号車apr GR86 GTがGT300車両最上位で予選を終えている。なお、ベストラップ抹消となった88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3は16番手という結果となった。

【追記】18時00分に発行されたGT300暫定リザルトにて10号車TANAX GAINER GT-Rは、再車検不合格(最低地上高 ブルテンNo.25-TⅡ)による『予選タイム抹消』となった。これにより、7号車Studie BMW M4が初のポールポジション獲得となった。

 2022年スーパーGT第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースは、5月29日の14時30分から52周で争われる。気温、路温ともに高めのコンディションとなることが予想されるなか、GT300クラスの27台による戦いは1周たりとも目が離せないものになりそうだ。