5月28日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたスーパーGT第3戦鈴鹿の公式予選で、GT300クラスのポールポジションを狙う速さをみせていたSUBARU BRZ R&D SPORTだが、トラブルによりまさかのガレージイン。いったいアタック中に何が起きたのだろうか。

 SUBARU BRZ R&D SPORTは今季、第1戦岡山、第2戦富士と2戦連続でGT300クラスのポールポジションを獲得し、チャンピオンを決めた2021年に続く予選でのスピードを見せつけてきた。迎えた第3戦は、これまで数多くの勝利を収めてきた、BRZにとって最も相性が良いコースのひとつでもある鈴鹿。公式練習でも2番手につけ、ポテンシャルを感じさせていた。

 公式予選でもその速さは続く。Q1のB組から出走したSUBARU BRZ R&D SPORTは、井口卓人のアタックで1分57秒140をマーク。トップでQ2進出を果たすと、Q2でも山内英輝がドライブし、セクター1まで抜群のスピードで抜けていく。スーパーGTでは、予選での3戦連続のポールポジションなど滅多に達成できるものではないが、その夢が現実に近づいて来ていた。

 しかし、山内によれば「デグナーカーブまでは大丈夫だったのですが、デグナーのひとつめから先で急にパワーがなくなってしまいました。ターボのホースが破れ、パワーを失ってしまいました」とBRZは急激に力を失ってしまう。決勝に響くことを懸念した山内は、そのままピットロードにSUBARU BRZ R&D SPORTを戻すことになってしまった。

「セクター1のタイムを聞いた時点では、(ポールポジション)の可能性はあったと思います。とはいえ、やりたくてやったトラブルではないですし、第1戦、第2戦とポールポジションを獲らせてもらったのは、チームの皆さんのおかげですからね」と山内。

 予選では結果的に2分05秒374というタイムとなり、決勝では15番手からスタートを切ることになる。「抜いていくしかない状況ですが、もちろん簡単ではないことも分かっています。どう上がっていけるかがカギとなるので、あきらめずにいく……という思いだけです」と山内は力強く前を向いた。