5月28日、MotoGP第8戦イタリアGPの予選がムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)がMotoGPクラスで初のポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は8番手だった。

 フリー走行3回目は気温26度、路面温度35度のドライコンディションで始まった。セッション開始早々にジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)がマシントラブルでバイクを止め、また、開始10分ではチームメイトのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が12コーナーでスリップダウンを喫して転倒した。マシンがスポンジバリアに突っ込む激しいクラッシュだったが、バニャイアは無事だった。

 こうしたなか、トップに立ったのはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)。2番手には初日総合トップのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、3番手には今大会にワイルドカード参戦しているドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロ(Aruba.itレーシング)が続く。

 残り時間15分を切ると、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)がトップに浮上。しかし残り時間11分、序盤に転倒を喫したバニャイアが1分45秒393の自己ベストを更新してトップに立った。

 終盤には多くのライダーが自己ベストを更新したが、バニャイアはトップを守ってフリー走行3回目を制した。2番手はアレイシ・エスパルガロ、3番手にはルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が入った。4番手はヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、5番手はマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、さらに6番手にはエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、7番手にはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が続き、トップから7番手まで、2番手のアレイシ・エスパルガロを除いてドゥカティのライダーが入っている。

 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は9番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は10番手でQ2進出を決めた。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は21番手でQ1からの予選となった。

 フリー走行4回目は途中で雨が降り出し、スリックタイヤからレインタイヤに履き替えての走行となった。トップはバニャイア、2番手はベゼッチ、3番手はマルク・マルケスで4番手はミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、5番手はミラーだった。

■予選:ルーキー、ジャンアントニオがポール獲得
 予選のQ1は気温26度、路面温度35度のウエットコンディションとなった。マルク・マルケスやミラー、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)などがQ2から予選に臨んだ。

 まずトップに立ったのはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、そしてミラーが2番手につける。後半のアタックではマルク・マルケスがミラーの背後につけ、トップタイムを記録。最後のアタックではファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)がマルク・マルケスのタイムを上回り、ジャンアントニオがトップ、マルク・マルケスが2番手でQ2進出を決めた。

 ミラーはQ1で3番手となり13番グリッド、チーム・スズキ・エクスターのふたりはミルが7番手で17番グリッド、リンスは11番手で21番グリッドとなった。

 続いて行われたQ2ではスリックタイヤでの走行となったが、コースイン直後の2コーナーでマルク・マルケスがハイサイドを起こし、転倒したマシンから出火した。このアクシデントにより、Q2は赤旗中断。路面状況の回復処理が行われ、約10分後に残り時か13分50秒でセッション再開となった。

 転倒したマルク・マルケスはスペアマシンでコースインしたが、タイム計測することなくすぐにピットに戻り、残り時間5分になったところで再びコースインしてアタックに入った。一方、トップに立ったのはQ1を突破したジャンアントニオ。残り時間3分、そのタイムをまずザルコ、そしてバニャイアが上回る。

 しかし、ジャンアントニオがバニャイアが記録したタイムを更新。さらにザルコ、マリーニ、ベゼッチがジャンアントニオのタイムを上回る中、ジャンアントニオが最後のアタックでトップタイムとなる1分46秒156を叩き出した。

 ルーキーのジャンアントニオはMotoGPクラスで初のポールポジションを獲得。2番手はベゼッチで、3番手はマリーニが入り、ドゥカティのサテライトチームライダーがフロントロウを占める結果となった。

 さらには4番手にザルコ、5番手にバニャイアが続き、トップから5番手までをドゥカティが占め、また、ドゥカティライダー9人のうち7人が4列目までに並んでいる。

 クアルタラロは2列目6番手でドゥカティの牙城に食い込んだ。中上は8番手、Q1からQ2に進出し、Q2序盤にハイサイド転倒を喫したマルク・マルケスは12番手だった。