2022年のWEC世界耐久選手権は、シリーズ最大のイベントである第3戦ル・マン24時間レースを迎える。マシンの走行は6月5日のテストデーのセッションから始まり、8日水曜・9日木曜日のプラクティス&予選を経て、11〜12日に決勝レースが行われるスケジュールとなっているが、今年はこのレースウイーク期間を通して見逃せない発表が相次ぎそうだ。

 それらはいずれも、2023年のWEC、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に登場する新型車両に関わる発表だ。2023年から、新規定“LMDh”車両はIMSAの最上位カテゴリー『GTP』へと参戦できるだけでなく、WEC最高峰のハイパーカークラスでも、ル・マン・ハイパーカー(LMH)車両と同じ土俵でレースをすることが可能となる。

 この“耐久レース新時代”を来年に控え、各マニュファクチャラーが車両開発と参戦プログラムに関する発表の動きを、加速させているのだ。

 まずはテストデー翌日の6月6日月曜に、BMWモータースポーツが新型LMDh車両の発表を予定している。5月31日にはSNSにティザー画像を投稿し、期待感を煽っている。

 なお、BMWは先日、このLMDh車両のエンジン仕様について、2018年までDTMドイツツーリングカー選手権で使用されていた4リッターV8エンジンをターボ化して搭載することを明らかにしている。

 BMWは現在のところ、チームRLLによる2023年IMSA・GTPクラスでのプログラムのみを確約しているが、ル・マンのタイミングに合わせて発表を行うことから、将来的なWEC/ル・マンへの参戦可能性について言及されるかどうかにも、注目が集まる。

 また、2023年からIMSAとWECへの参戦を表明しているキャデラックは、そのLMDh車両である『キャデラックLMDh-V.R』を6月9日木曜に発表するとSNSで明らかにした。

 ダラーラLMP2をベースシャシーとするキャデラックは、いったいどのような姿で登場するのだろうか。

 これらに加えて、フランス時間の9日金曜午前には、恒例のACOフランス西部自動車クラブによるカンファレンスが行われる。昨年はLMGTE車両の終焉や、翌年カレンダー、新燃料の採用など多くのアナウンスがあり、今年の発表内容にも注目が集まる。

 2023年からのLMHマシンでの参戦を表明しているフェラーリや、すでにテストが進められているポルシェLMDh車両のさらなる詳細など、ル・マンのタイミングで何かが明らかにされる可能性のあるプログラムはいくつかある。レースの行方とともに、将来に向けたさまざまな発表も、ル・マン・ウイークの見どころとなりそうだ。