6月5日、MotoGP第9戦カタルーニャGPの決勝レースがスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスで優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、2位のホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、3位のヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が会見に出席。1周目に起きたアクシデントと最終ラップに起こった“ハプニング”を含め、レースを振り返った。

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:優勝
「レースでこんな風に安定して速く走れるとは思っていなかったよ。ペースはよかったんだけど、すごく速い、というわけではなかったから。もちろん、スタートはとても重要だった。僕の作戦としては、少なくとも最初の5周は限界とまではいかなくても、かなり攻めるというものだった。3コーナーと4コーナーはタイヤの50パーセントとは言わないまでも、タイヤの消耗が激しい。かなり気をつけたよ。それに、安定したペースを刻むことが大事だった。数周後に自分がリードしているとわかって驚いたよ」

「ああいう長いレースをリードするときは、バイクを走らせていて考えてはいけないようなことを考えてしまうんだ。それは本当にばかなことなんだけど。でも、もう少しバトルがあると思っていたから、それはまあ、いいことだった」

「1周目か2周目に0.5秒の差を築いているとわかって、最高だった。ストレートで抜かれることはないだろうと思ったよ。(優勝できて)とてもうれしいし、チャンピオンシップにとってもいいレースになった」

「(母国グランプリの)ル・マンでは表彰台を獲得できる可能性がなかった。でも、ここにフランスのファンがいるような感じがした。同じフランス人ライダーであるヨハン(・ザルコ)と一緒に表彰台に上がれて素晴らしい気持ちだ。フランス国歌が聞こえてきたのも最高だった。ファンのみんながハッピーになってくれたんだと思う」

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/決勝:2位
「ナカガミ(中上貴晶)はすごくいいスタートを切っていた。ポル(・エスパルガロ)とナカガミは1コーナーの進入がすごかった。僕とヨハンはだいたい同じ位置にいたんだけど、(ナカガミは)僕たちを抜いていって、僕は彼がラインを外してはらむと思っていた。だからインサイドにいようとしていたんだ。そうしたら彼のフロントが切れ込んだから、転倒を回避しようとしたよ。僕はポルともポジションを争っていたんだけど、このとき3番手につけていた」

「だから、『今はマネジメントしてプッシュするときだ』と思ったんだ。そして早めにアレイシ(・エスパルガロ)をオーバーテイクした。アレイシはちょっと抑えすぎていたからね。ファビオが逃げているのはわかっていた。それからちょっとは(アレイシとの)差を広げたんだけど、彼はまた僕の後ろに迫ってきて、2番手争いになった」

「最終ラップも何かあると思っていた。アレイシが(最終ラップを勘違いして)スロットルを緩めなくても、たぶん自信があった10コーナーでオーバーテイクを仕掛けたと思う。この結果はうれしい。厳しかった3レースを経て、表彰台に立てて最高だよ。僕のバイクは今、開幕戦のようなスタンダード。フィーリングを取り戻した。だから、今後のレースでもいい走りができると思う」

「僕はかなりフロントタイヤを使うライダーなんだ。みんなもそうだとは思うけど、でも、僕はもっとだ。ここ数戦はフロントのフィーリングを感じられず、毎回転倒していた。その主な問題を知る必要があった。自信を失い、ゆっくりと(コーナーに)入っていた。というわけで、スタンダードのバイクに戻したんだ。それでフィーリングがすぐに戻った。とてもうれしいよ」

「残り3周で、アレイシはかなり攻めていたし、かなりスライドしていた。だからなんとか彼に近づいて、最終ラップで勝負しようと思っていた。でも、彼は(本来は最終ラップに入るフィニッシュラインを通過して)攻めるのを止めた。エンジンが壊れたんだろう、と思ったよ。2020年のヘレスで、ペッコ(フランセスコ・バニャイア)のエンジンが壊れたのを覚えていたから」

■ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)/決勝:3位
「(1周目の1コーナーのアクシデントについては)(アレックス・)リンスはとてもいいスタートで、僕の左側にいた。僕は彼がブレーキングを遅らせてちょっとアウト側に行くだろうと考えていた。そこは彼が強いコーナーだったから。ナカガミがかなり手前でブレーキングをしたのがわかって、たぶん僕たちはワイドになるだろうと思ったんだけど、結果はそれよりも悪いものだった。今、映像を見たらペッコのクラッシュは、タカの頭がペッコのリヤタイヤに当たったためだった。3人のライダーが転倒して、幸い1コーナーのクリップにつくことができた。このあとは5番手だったと思う」

「ただ、ポル・エスパルガロが僕の前にいて、5コーナーですぐに彼をオーバーテイクできた。そこからなんとか速く走ろうとして、またアレイシとホルヘ・マルティンをとらえようとしたよ。ファビオはすでに先に行っていた。すごく速かったね」

「僕はリヤにハードタイヤを履いていたから、レースでアドバンテージや安定したグリップがあるだろうと思っていた。他のライダーはグリップが落ちてくるだろうと。でも、逆だった。レース終盤の5周くらいから最後までは、加速してもアレイシとホルヘに近づけなかった。表彰台を失った、表彰台争いはできない、と思った。表彰台争いの可能性がないことにがっかりしたよ。ただ、4位でも十分だとも」

「最終ラップでのことはサプライズだったね。僕も(アレイシのことは)技術的なトラブルだと思った。でも、彼が腕を上げているのを見て(レースを終えた)アクションだと思い、自分はレースをフィニッシュすることに集中したんだ。いい週末をすごしてきたから、いいプレゼントになったね。タイヤでアドバンテージを得られたらよかったけど、そうはいかなかった。それでも、表彰台を獲得できた」

「映像を見ると、アレイシがレースはまだ終わっていないと気づくのには少し時間がかかっている。僕としては転倒しやすい場所をわかっていたし、後半はとても苦戦していたから、(アレイシを)ブロックするのにタイトなラインを取って走ったよ。集中力を取り戻すのに関しては、マルティンのおかげだ。レースは終わったのか、それともまだ続いているんだろうかと考えていたからだ。でもマルティンがプッシュし続けているのを見て、『もうレースが終わっているんだとしても、僕も攻めよう』と思ったんだよね(笑)」