6月9日に行われた予選“ハイパーポール”で各クラスの上位グリッドが決定、11日スタートの決勝レースを待つばかりとなっている第90回ル・マン24時間レース。メンテナンス日となった10日はACOの記者会見やドライバーズパレードなど、さまざまなイベントが行われた。

 その裏では、決勝レースに向けさまざまな準備も進められている。金曜午前10時から行われた『トップ4スタートドライバーズ・ブリーフィング』もそのひとつ。これはハイパーカークラス、LMP2クラス、LMGTEクラスの予選トップ4ドライバーとチーム代表者を集め、レース・ディレクターとともにスタート手順等の確認を行うための打ち合わせだ。

 このブリーフィングの内容が公式通知として、WECレースディレクター、エドゥアルド・フレイタスの名で公開されているので、その内容を紹介しよう。

 まず、フレイタスからの特記事項としては、以下の5項目がドライバー/チーム代表者に伝えられている。

・フォーメーションラップの終盤では、可能な限り(前車との)ギャップを小さくするよう要請したい。

・このレースは24時間であり、ターン1だけではないことを忘れないように。

・レースディレクターに対し、コース上からのフィードバックを行うことを勧める。

・夜間、ディスプレイが表示されていないときに、(サインガードから表示される)シグナリング・パネルを覆うことができるのであれば、それはコース上のドライバーの混乱を少なくすることができる。

・マーシャルには『NEXT SLOW』ボード(※スローゾーン入口の手前で表示される)を、光の反射が少なくなるように提示してほしいと、依頼している。

■ドライバーとの質疑応答
 続いては、出席した各ドライバー/代表者と、フレイタスとの質疑応答だ。

ケビン・エストーレ(ポルシェGTチーム):もしミュルサンヌにグラベルが撒かれた場合、それを毎回清掃する予定か?

フレイタス:そのエリアにニュートラリゼーション(スローゾーン、SC等)がある場合、我々のプランでは可能な範囲で清掃を行うことにしている。

ニック・タンディ(コルベット・レーシング):グリッドはグループ(カテゴリー)ごとに編成されるのか、明らかにしてほしい。

フレイタス:特別規則書により、グリッドはカテゴリー別に編成されることが明確になっている。

グリッケンハウス:スタートではどの速度が推奨されるのか。

フレイタス:ポールポジションの車両は一定の加速度を保たなければならないが、我々は車速の増加を受け入れる。

アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(JOTA):ライトが消えるまで、スピードを維持することを期待しているのか?

フレイタス:その通りだ。前のクルマとの距離を保つこと。追い越しは、そのクルマがスタートラインを越えてからでなければいけない。

チームWRT:LMP2とLMGTEとのギャップは許されるのか?

フレイタス:小さなギャップは許容される。

チームWRT:ガレージの中で、CCTVをつけたままにしておくことは可能か?

フレイタス:リクエストは承知した。CCTVは、ドライバーにブルーフラッグについてアドバイスするために、また、何らかの介入があった場合に備え、利用できるようにしておくかもしれない。いずれにせよ、コース上で何らかの問題が発生した場合は、電源を切ることになる。