6月17日、TOYOTA GAZOO Racingは3度のル・マン24時間レースウイナーであり現在はTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(旧TMG)の副会長を務めている中嶋一貴氏が、7月2日に開催されるル・マンクラシックに出場すると発表した。

 ル・マンクラシックは、来年100周年を迎えるル・マン24時間レースを彩ってきた往年のスポーツカーが2年に一度集まり、本戦の舞台と同じフランス、ル・マンのサルト・サーキットで開催される人気イベントだ。60分間で戦われるこのレースには、ポルシェ962やジャガーXJR、プジョー905など耐久レースの歴史に名を残す名車たちの出場が予定されている。

 そんなル・マンクラシックに初出場する中嶋TGR-E副会長は、父・中嶋悟氏ゆかりのマシンである『トヨタトムス85C』に乗り込むことになった。日本人初のF1レギュラードライバーとして知られる悟氏は、今から37年前の1985年にトヨタが初めてグループCカーでル・マンに挑戦した当時のドライバーのひとりだった。

 3度のル・マンウイナーにしてWEC世界耐久選手権でワールドチャンピオンにも輝いた一貴氏。彼は今回、日本人初のル・マン総合優勝ドライバーであり、悟氏と星野薫氏とのチームで、37年前に総合12位でチェッカーを受けたトヨタトムス85Cをドライブした関谷正徳氏とコンビを組み、その当時のマシンをドライブする予定だ。

 なお、中嶋副会長はTOYOTA GAZOO Racingがル・マン5連覇を達成した2022年のレース開始前に行われた優勝トロフィー返還セレモニーで、すでにトヨタトムス85Cをドライブしている。

「トヨタの歴史、そして、私の家族にとって特別な場所であるル・マンで、トヨタトムス85Cをドライブできるのはとても光栄なことです」と語った中嶋一貴氏。

「父がこのトヨタトムス85Cでル・マン24時間レースを戦ったのは、私が生まれてまだ数カ月しか経っていない時期で、もちろんレースのことは覚えていませんが、すべて話には聞いています。我々にとってもグループC時代は伝説的であり、この信じられないようなチャンスを与えてくれた、車両オーナーの国江氏、そして、TGRに感謝します」

「ル・マン24時間レースに10回も出場したので、サルト・サーキットのことはよく知っていますが、このような懐かしい車両で走るのは全く未知の挑戦になるでしょうし、とても楽しみにしています。関谷さんとチームメイトとして一緒に走れることはとても光栄なことで、多くのことを学ばせていただきたいと思っています」

「初めて出場するル・マンクラシックですが、多くの素晴らしい名車が参加するそうですし、単にドライバーとしてだけでなく、この魅力的なイベントを実際に体験できることが本当に楽しみです」

 関谷/中嶋組の36号車トヨタトムス85Cが出場するグループCレーシングは、7月1日金曜の朝と晩に予選が行われた後、翌2日土曜11時30分(日本時間18時30分)から決勝が行われる予定だ。