2022年F1第9戦カナダGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。グリッド降格が決定しているアルファタウリの角田裕毅は20番手だった。

 カナダGPの2日目は、朝から雨。予選に先立って行われたFP3は、完全ウエット路面のコンディションで行われた。フリー走行終了後も雨は降り続け、予選はウエットトラックが宣言された。予選の始まる現地時間午後4時には、上空もやや明るくなり始めた。しかし気温は12.6度とかなり低く、路面温度も17.9度しかない。Q1は全車フルウエットタイヤで出て行った。

 先行車の上げる激しい水しぶきで、背後のドライバーはほとんど前が見えない。コース上の雨量は、FP3の時よりさらに多いようだ。序盤はフェルスタッペン、サインツ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)と、目まぐるしく首位の順位が変わる。パワーユニット交換によるペナルティで最後尾スタートが決まっている角田は、途中から周回をやめている。

 角田を除く19台が周回し続けているため、渋滞でタイムを出せないクルマが多い。最終的にQ1トップはフェルスタッペン、2番手アロンソ、3番手サインツ、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、6番手ラッセル。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は16番手に終わり、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテル、ランス・ストロールも17、18番手。アルファタウリ、アストンマーティン勢が、早々に姿を消した。もうひとりのQ1敗退は、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だった。

 16時25分からのQ2はまだ小雨が降っているものの、走行ラインが路面上に見えてきた。走り始めはフルウエットとインターミディエイトと、選択タイヤが分かれている。Q1を5番手で通過したルクレールは、PU全交換で最後尾スタートのため、ここで走行をやめている。

 開始後5分、まずアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がターン6でバリアに接触。しかし自力でコースに復帰して、黄旗はすぐに解除された。しかしその直後、今度はセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン3でクラッシュ。テックプロに食い込んでリバースギアに入れることができず、セッションは残り9分で赤旗中断となった。

 12分後にセッション再開。ランド・ノリス(マクラーレン)はエンジンのミスファイアを訴え、マシンはガレージ内でエンジンカウルが外されている。ルクレール、ペレス、ノリス以外の12台は全車インターミディエイトでアタックを始めた。雨は止み、路面は急速に乾き始めている。

 首位のフェルスタッペンが、最速タイムを更新。サインツが2番手、ラッセルが3番手につける。ノリスも残り3分のタイミングで、コースに復帰した。しかしエンジンの不具合が直っていなかったのか、アタックしないままピットに戻った。

 最後のアタックでアロンソがトップに立ったが、フェルスタッペンがその座を奪い返す。そのままチェッカーとなり、2番手アロンソ、3番手ラッセル、4番手サインツ、5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして6番手にミック・シューマッハー(ハース)が入った。Q2落ちはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、アルボン、ペレス、ノリス、ルクレールだった。

 シューマッハーはキャリア2度目、周冠宇(アルファロメオ)はキャリア初のQ3進出となった。メルセデス、アルピーヌ、ハースが、2台揃ってトップ10に入った。一方でトップ2のレッドブル、フェラーリは、Q3に1台ずつしか残っていない。

 12分間のQ3は、午後5時にスタート。ストレートの路面は、ほぼ乾いている。それでもそれ以外は濡れている部分が多く、全車インターミディエイトでアタックに出た。セッション序盤はフェルスタッペン、サインツが1-2を占める順当な展開だが、路面コンディションは周回ごとに改善している。一時はシューマッハーも、2番手タイムを叩き出した。

 決勝当日に雨はないと踏んだのか、各車2セット目のインターミディエイト新品を装着。そのなかでラッセルだけが、ソフトタイヤでアタックを行う賭けに出た。しかしターン1〜2でスピン、コースオフを喫し、タイム更新はならなかった。その間にハミルトンが、2番手に浮上した。

 最後はフェルスタッペンとサインツの一騎打ち。先にチェッカーを受けたフェルスタッペンが、1分21秒299でトップ。サインツは約コンマ8秒及ばず。するとアロンソがサインツをしのぎ、2番手に躍進。みごとにフロントロウを獲得した。フェルスタッペンは第4戦エミリア・ロマーニャGP以来となる、今季2度目のポールポジションとなった。

 3番手サインツ、4番手ハミルトン、5番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、6番手シューマッハー、7番手オコン、8番手ラッセル、9番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、10番手周冠宇だった。

 今季ここまでの8戦は、予選トップ3をすべてレッドブルかフェラーリのドライバーが占めていた。しかし9戦目にして初めて、アロンソがその一角を崩した。