2022年F1第9戦カナダGPの予選は、残念ながらQ1敗退に終わった。角田裕毅(アルファタウリ)が今シーズンQ2に進出できなかったのは第4戦エミリア・ロマーニャGP以来のことだが、今回はQ1を突破できる速さがなかったわけではなく、パワーユニット交換によって最後尾スタートが決まっているため無理しなかったことが理由だった。だから、予選後の角田は、これまでQ1落ちしたグランプリより、どこかスッキリしたような表情をしていた。

 それでも、あえて予選アタックを行ったのは「日曜日のレースに出るために(トップから107%以内の)ラップタイムを出しておくため」(角田)だった。

 そのアタックラップもわずか2周にとどまったが、これは予選がウエットコンディションだったため、「クラッシュするリスクを考えて、意図的に最小限の走行にとどめた」(ジョディ・エギントン/テクニカルディレクター)というチームの判断だった。

 角田と同様、今回カナダGPで規定以上のパワーユニットを交換していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がQ2に進出したため、日曜日のレースでは角田が最後尾スタートとなった。

「土曜日は雨が降ると決まっていましたが、日曜日が晴れる予報なので、まったく雨用のセットアップは考えていませんでした。まあ、最後尾スタートが決まっていたので、予選はそこまで気にしていないという感じです。セットアップはあくまで決勝用ですから」

 角田のチームメイトであるピエール・ガスリーもQ1で敗退したが、これは「予選中にフロントブレーキにかなりの問題が出てしまった」(エギントン)ことが原因だった。ガスリーは予選前に行われたフリー走行3回目でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に次ぐ2番手だった。もちろん、ドライとウエットではコンディションが違うため、日曜のレースで土曜日と同じようなパフォーマンスが発揮できる保証はないが、アルファタウリのマシンにも競争力があることは確認された。

 20番手からどこまで追い上げるのか。角田のオーバーテイクに注目したい。