スポーツ専門テレビ局のJ SPORTSにて、スーパーGTを新たな角度から楽しむことができる新番組『SUPER GT 2022【Team Radioプラス】』が、6月27日よりJ SPORTSで放送、ならびにJ SPORTSオンデマンドで配信される。初回放送を6日後に控えた6月21日、第1戦岡山にスポットを当てた第1回の収録が行われ、第1戦のGT300クラス優勝チームであるKONDO Racingの近藤真彦監督と、第1戦で幾度と好バトルを展開し4位でチェッカーを受けたTGR TEAM ZENT CERUMOの立川祐路がゲスト解説を務め、都内のスタジオで収録が行われた。

 6月27日より放送される『Team Radioプラス』は、2021年まで放送されていた『オンボードカメラプラス』に、新たにチームラジオ(チーム無線)を加えたファン待望の新番組だ。「普段の中継では届けられないレースの臨場感や裏側を伝えること」をテーマに、ほぼノーカットの決勝レース映像にオンボード映像とチームラジオ音声が追加。さらに、そのレースで活躍したドライバーや監督、エンジニアをゲストに迎えレース戦略を裏側から紐解いていく番組だ。

 そんなTeam Radioプラスの待望の第1回の収録が6月21日に行われた。今回のゲスト解説にはKONDO Racingの近藤真彦監督と、TGR TEAM ZENT CERUMOの立川祐路が登場。実況の笹川裕昭氏とともに、知られざる開幕戦の裏側が解き明かされていった。

 チームラジオと決勝の中継映像を合わせたことで、映像のタイミングでドライバーが何を感じ、何をチームに伝えようとしていたのかが伝わる構成に。さらに、中継映像からほぼノーカットのため、周回数が経過するにつれて変化するドライバーやチームの心理状況を中心に、生中継だけでは窺い知ることのできなかったシーンを多々見ることができる。

 また、近藤監督からは「レーシングドライバーの経験があるからこそ、ドライバー出身の監督はチームラジオに気をつかう」といったエピソードや、「外国人ドライバーとの、チームラジオを通じた英語でのやりとりの難しさ」についてなど、これまで表立って語られることも少なかった『チームラジオを通じたドライバーとのコミュニケーション』に関する解説は必見だ。

 なお、立川によると「TGR TEAM ZENT CERUMOは、ドライバーもチーム側もチームラジオは必要最低限のスタイル」とのこと。そんななか、他チームのドライバーがオーバーテイクを決めた際、チームから「よくやった!すごいぞ!」と誉められている声を聞いた立川からは「僕も(オーバーテイクを決めたら)チームから誉められたい。僕は誉めて伸びるタイプなので!」という本音(?)も飛び出したり。

 一方、しきりにドライバーを鼓舞し続けるチームもあり、「これはドライバーが燃えるチームラジオです」と立川が評価したチームもあった。そのほかにも『Team Radioプラス』では、アクシデントの際のチームとドライバーのやりとりにもフォーカスされており、生中継映像とは一味違う視点から第1戦岡山を深く、そしてじっくりと楽しめる番組となっていた。

■近藤真彦監督「レーシングドライバーの大変さと情報の大切さが伝われば」

 収録を終えた近藤監督は、「レースを観ている人にとって、戦いの裏側がよくわかるいい企画だなと思いました。レーシングドライバーはレース中ヘルメットを被るので、顔の表情は見えません。だから、選手の大変さや凄さが、ほかのスポーツ競技と比べると伝わりにくくもあり、不利な部分もあると思っていました」と語った。

「今回のようにチームラジオの交信をレース映像と一緒に流してもらえると、ドライバーの苦労が伝わると思います。レーシングドライバーは、ただクルマに乗って走ってるだけじゃない。いろいろな駆け引きをしながら走っているんだよと、そういう点が伝わると、モータースポーツの楽しさとレーシングドライバーの大変さがわかってもらえるのではないかなと思います。今後、第2戦、第3戦と続いて、すごく見ごたえのある番組になると思いますね」と、太鼓判を押した。

 また、次戦となる8月6〜7日に開催される第4戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE』に向けては、「GT500は今年から車両がニッサンZ GT500に変わり、ストレートが速くなったこともあり、これまでの過去何年間の富士に比べると、よりいいレースができるのではないかと思っています。(同じくヨコハマタイヤを装着する)19号車WedsSport ADVAN GR Supraを見てもわかるように、今年もヨコハマタイヤには一発の速さがあります。うちも予選ではQ1敗退ということもなくなってきたし、あとはレースでの結果だけですね」と近藤監督。

 また、ランキングトップにつけるGT300クラスについては、「56号車は第4戦でサクセスウエイトを99kg積むので、とにかくノーポイントだけは避けたいですね。なんとか決勝で5位以内に入れたら最高だと思いますね。そこを目指し、チャンピオンシップを獲りに行くことをテーマに戦っていくしかないと考えています」と、意気込みを語った。

■立川祐路「スーパーGTはチームで戦っているんだということが伝わる番組」

 現役GT500ドライバーであり、スーパーフォーミュラでは監督としてチームを率いる立川は「チームラジオと一緒にレース映像を見てもらえるので、ドライバーとチームがどんなことを考えて、どんなやりとりをしながら、レースを戦っているかというのもわかっていただけると思いました」と収録を振り返る。

「外からレースを見ているだけですと、『なぜあのクルマは急にペースが落ちたのだろう』とか、わからないことも多いですよね。チームラジオの音声を聞いて『タイヤがきつい』とか、『ピックアップが出ている』とか、レース中のクルマに何が起きているのかがわかったりするので、いい企画だと思います。また、スーパーGTはチームで戦っているんだということも、しっかりと伝わるのではないかと思います」

「今回、チームラジオを紹介できてる部分は、ほんの一部です。本当はもっといろいろな情報をやりとりしているのですけど、まだ出せない部分もあります。やはり、他のチームに知られると困るような情報とかもやりとりしてるので、その辺が少しずつでも、出せるようになると、ファンの皆さんに、より楽しんでいただけるのではないかと思います」と語った。

 今季、ZENT CERUMO GR Supraは第1戦で4位入賞を果たして以降、第2戦はピット作業違反によるペナルティで後退、第3戦は公式練習では燃料系のトラブル火災に見舞われ、決勝もエンジントラブルでリタイアとノーポイントが続いた。3基目のエンジンを投入することとなる第4戦もペナルティを課せられる厳しい一戦となる。

 そんな逆境も、立川は「長い戦いになるので、挽回できるチャンスはある」と次戦に向けた意気込みを語った。

「開幕戦は表彰台には届きませんでしたが、手応えも感じ、いい戦いができたと思います。その流れを第2戦、第3戦へと繋げられたらと思っていたのですが、ペナルティやトラブルでここ2戦はきちんとレースができていません。第3戦のエンジントラブルの影響で、早くも3機目のエンジンへの交換となってしまい、第4戦富士はペナルティが課せられることになります」

「普通に行けば厳しい状況ですが、2021年の第6戦オートポリスでもエンジン交換で5秒のペナルティストップが課せられましたが、2度SCが出る荒れた展開で僕らは2位を獲得しています。特に次の第4戦は100周、450kmレースと長い戦いになるので、挽回できるチャンスはあると思います。引き続き頑張ります」

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 スーパーGTを新たな角度から楽しむことができる新番組『SUPER GT 2022【Team Radioプラス】』。第1回は6月27日の24時30分〜27時30分にJ SPORTS 3で放送。また、同時にJ SPORTSオンデマンドでも配信される。また、続く第2戦富士は7月15日の15〜18時に、第3戦鈴鹿は7月25日の24時30分〜27時30分に放送&配信が予定されている。

 オンボード映像、チームラジオ、そして当事者たちの証言も加わったTeam Radioプラス。新たな角度からスーパーGTの戦略、そしてその戦いの裏側を紐解く際に欠かせない番組になりそうだ。

■『SUPER GT 2022【Team Radioプラス】』初回放送/配信予定
放送/配信日放送/配信時刻番組名放送配信6月27日(月)24:30〜27:30第1戦岡山国際サーキット・決勝J SPORTS 3J SPORTSオンデマンド7月15日(金)15:00〜18:00第2戦富士スピードウェイ・決勝J SPORTS 1J SPORTSオンデマンド7月25日(月)24:30〜27:30第3戦鈴鹿サーキット・決勝J SPORTS 3J SPORTSオンデマンド

■J SPORTSオフィシャルサイト(スーパーGT)
URL:https://www.jsports.co.jp/motor/supergt/