MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがTT・サーキット・アッセンで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のマルコ・ベッツェッキ(ムーニー・VR46・レーシングチーム)、3位のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が会見に出席。決勝レースを振り返った。

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝
「とてもうれしい。コンディション的に楽な日ではなかった。またクラッシュするのがとても怖かった。だからスマートに走ったし、限界を超えて攻めたりしなかった。そして最終的に、また素晴らしいレースをすることができた」

「この週末を通してうまく取り組んでいたし、レースに向けて準備ができていた。唯一予想外だったのは、雨だ。雨は怖かったね。マネジメントしようとしていたけど、(マルコ・)ベッツェッキが僕の後ろで、1周コンマ2、3秒、追い上げて来ていたから。また強くなろうとして優勝を取り戻すのは簡単ではなかったよ。でも、ここで勝つには十分だった。僕にとって、完ぺきな日だった」

「(雨が降り始めて)もっと濡れているかと思ったんだけど、小雨で、でもそこまで小雨というわけでもなかった。もうちょっと滑るのではと思っていたんだ。でも、僕の後ろについているベッツェッキのペースを見たら、まるでドライコンディションで、雨のことを考えていないような感じだった。だから同じように走ってみたんだ。それは正しい選択だった」

■マルコ・ベッツェッキ(ムーニー・VR46・レーシングチーム)/決勝:2位
「信じられないレースだった。正直言って、(リヤに)ソフトタイヤでどうなるのかはわからなかった。(クルーチーフの)マッテオ(・フラミニ)はこの選択に大きな自信をくれた。グリッド上でもまだ確信が持てなかったからだ。どうしたらいいのかわからなかった。そうしたら彼が『ソフトで行こう。心配ないよ、大丈夫』と言ってくれたんだ」

「前のペッコ(フランセスコ・バニャイア)を見て、彼と行ってみようと思った。彼をとらえたかったのではなくて……もちろんできるならそうしたけど、他のライダーから逃げることが目標だったから。マーベリック(・ビニャーレス)はとても速かったからね。素晴らしい気持ちだよ」

「(ファビオ・クアルタラロとアレイシ・エスパルガロのアクシデントについて)抜こうとしてくるライダーと接近すると、難しいコーナーなんだ。たぶんファビオはアレイシをオーバーテイクしようとしてちょっと行き過ぎたんだと思う。接近してしまい、ぶつからないようブレーキを強くかけてしまったんじゃないかな。実際のところはわからないけど。とにかくあのクラッシュを見て、『よし、行ってみよう』と思ったよ」

「それから雨。通常は雨は好きなシチュエーションなんだ。ペッコがかなりスローダウンしたのがわかって、『よし、表彰台を家に持ち帰るチャンスかもしれない』と思った。雨が落ち始めて、ギアを一段上げたんだ」

「(クールダウンラップで)マーシャルはペッコに(46のフラッグを)渡したかったと思うんだけど、彼はファンの方に歩いていっていた。それですぐ、僕がフラッグをもらったんだよね(笑)」

「素晴らしかったよ。バレ(バレンティーノ・ロッシ)もアカデミー(VR46アカデミー)のみんなも、すごいことをやってのけた。もちろん、バレがいなかったら、僕は世界選手権にいなかっただろう。僕が14歳、15歳くらいのときに僕を連れて来てくれた。ここにたどり着けて、素晴らしい気持ちだよ。だから、この表彰台はバレやアカデミーのライダーに捧げたいね。彼らはいつも僕をサポートしてくれているし、今年は大きな一歩を踏み出したと思う」

「すごくいい前半戦になっている。唯一、もっといきたかったなというレースはモンメロ(カタルーニャGP)だね。ずっと調子はよかったんだけど、レースではクラッシュしてしまった。同じようなミスをオースティン(アメリカズGP)でもしていたものだから。ほかのレースは、よかったと思う。常に学ぶことがある。僕とマッテオは毎レース、2、3、4、それ以上のことを学んでいる。すでにそのリストは長いんだよ。僕としては(前半戦は)素晴らしいものだった」

■マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/決勝:3位
「とてもタフなレースだったけど、とても楽しんだよ。表彰台争いができると思ったザクセンリンク(ドイツGP)からやって来て、モチベーションと勢いをキープしていた。ウオームアップ・セッションの後、前で戦えるだろうと思ったんだ。でも1周目でポジションを上げられるとは思わなかった」

「僕が言えるのは、アプリリアありがとう、ということだ。彼らは素晴らしい取り組みをしてくれたし、毎日、僕を信じてくれた。だんだん結果を出すようになってきたんだ。自分たちのポテンシャルがかなり高いことはわかっている。長い道のりだけどね」

「今後レースがあるシルバーストン(イギリスGP)やミサノ(サンマリノGP)は僕が速いところ。優勝争いに挑戦するポイントだ。簡単ではないよ。数人のライダーはものすごく強い。でも、僕も少しずつ近づいている」

「じつは、僕はアレイシがリタイアしたと思っていたんだ。だから彼を見て、『なるほど、すごく速いな』と思ったよ(笑)。でもアプリリアにとってうれしいことだよね。ふたりとも表彰台に上がりたかったところだけど、でも、アプリリアとピアッジオグループにとって喜ばしいことだと思う。彼らはあきらめず、懸命に作業をしている。それにアレイシのこともうれしい。チャンピオンシップで(クアルタラロとのポイント差を)詰めたからね。きっとシーズン後半戦に生きるだろう」

「僕たちはチャンピオン争いをするだろうと思う。もし彼を助けるチャンスがあれば、そうする。アプリリアに貢献するということだ。考えていることは、常にチームワークを大事にすること。これが僕たちを強くしていると思う」

「いろいろあったけど、今はハッピーだよ。これ以上、望むものはない。強いバイクがあり、すごくいいグループがいて、素晴らしいファクトリーで、アプリリアは僕の後ろにいてくれて、毎日後押しをしてくれる。僕には素晴らしいファミリーがいる。夢に見ているものすべてがある」

「だから、攻めていく準備はできているし、トップを争う準備もできている。毎日、本当に懸命にプッシュしていくだろうし、もっと強くなろうとするだろう。簡単なことじゃないよ。このMotoGPという選手権は今、とてもレベルが高いから。でも、僕はできると思う。プッシュしてプッシュして、そして、シーズンの最後にどうなっているかわかるだろう」