7月9日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されたWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』の予選で、トヨタGAZOO Racingは8号車GR010ハイブリッドが2番手、7号車が4番手につけた。

 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組の8号車は、ハートレーがアタックを担当。ポールポジションを獲得した708号車グリッケンハウス007 LMHから0秒919遅れとなる1分36秒335を記録し、フロントロウを確保した。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの7号車GR010ハイブリッドは可夢偉がアタックし、8号車から0秒584差の4番手タイムを記録している。

 今年100周年を迎える伝統のモンツァ・サーキットでのハイパーカー&LMP2クラスの10分間の予選は、現地時間17時50分に開始された。気温30度/路面温度50度という暑さのなか、2台のGR010ハイブリッドはコースがクリアな状況でのアタックを狙い、やや遅れてコースイン。

 だが、最初のアタックラップで可夢偉の7号車はトラックリミット違反によりタイム抹消となり、ハートレーもブレーキングポイントでフロントタイヤをロックさせ、タイムロスを喫してしまう。

 ハートレーはその後の2周でタイムを更新して2番手へと浮上したが、BoP(性能調整)もあり、ポールポジションのグリッケンハウスとは1秒近い差をつけられた。可夢偉は4周目に1分36秒919をマークして4番手を確保。その直後、93号車プジョー9X8がコース上にストップし、セッションは赤旗中断となった。

 残り1分半ほどでの赤旗提示となったため、セッションは再開されることなくそのまま終了。TGRの2台は2番手と4番手から、10日(日)正午(日本時間19時)スタートの決勝レースを迎える。

 予選アタックを担当したTGRのふたりのドライバーのコメントは、以下のとおり。

■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)
「2番手と4番手からのスタートは、今日の状況を鑑みれば悪くない結果です」

「我々はスパとル・マンで連勝しているだけに、ポールが取れなかったことは少し残念ですが、決勝レースは長いので、ポジションを上げるために全力でプッシュしていきます」

「グリッケンハウスは、この週末ずっと速かったので、ポールポジションを獲得したことは素晴らしいと思います。ハイパーカークラスが実力のある4つのマニュファクチャラーにより僅差で競い合えるのは、ファンの皆様にとっても素晴らしいことです」

「ライバル達との接戦は良いことですが、我々は、自分たちの車両から最大の性能を引き出し、ミス無くクリーンなレースを戦う必要があります。我々はもちろん勝利を望んでおり、それが決勝レースでの目標です」

■ブレンドン・ハートレー(8号車)
「まず、ここモンツァでGR010ハイブリッドの限界まで攻めることができ、気持ちよかった。しかし、誰もが小さなミスを犯し、今日は難しい予選となった」

「ブレーキング区間の路面に大きな凹凸があるこの高速サーキットでは、非常にブレーキをロックさせやすい。完璧なアタックラップだったとは言えない。予選アタック中、コースの各所でわずかなミスがあったが、すべてのドライバーが同じだったと思う」

「グリッケンハウスは明らかに我々よりも速く、彼らのポールポジション獲得を祝福する。1周のアタックでは彼らに大きなアドバンテージがあると思うが、重要なのは予選だけではない」

「2番手というグリッドポジションには満足しているし、明日は6時間という長いレースで、あとひとつ順位を上げれば良いだけだ。練習走行では、ハイパーカークラスのタイムは非常に接近していた。6台のハイパーカーによる僅差のバトルはエキサイティングなものになるはずで、決勝レースが楽しみだ」