今週FIAを退職した元F1レースディレクターのマイケル・マシは、昨年大きな論争を起こした最終戦アブダビGP以来、初めて公に発言した。

 7月12日、FIAはマシの退職を発表したが、そのニュースは数カ月前からうわさされていた。翌13日、マシは家族とともに母国のオーストラリアに戻り、オーストラリアのウェブサイト『Speedcafe.com』に声明を発表した。

「2019年にメルボルンでチャーリー(・ホワイティング)が急逝して以来、シングルシーターのスポーティングディレクター、FIA F1レースディレクター、および安全委員としてFIAの代表を務めてきたことは、喜びであり名誉なことだった」

「就任前から10年以上、FIAとその会員とともに世界中でさまざまなプロジェクトに取り組んできたが、この度私はFIAを去り、家族と友人の近くにいるためにオーストラリアに戻ることを決めた」

「FIAのさまざまな加盟クラブ、F1グループ、競技者、プロモーター、サーキット運営者、そしてFIA内部の同僚およびチームと、長年にわたり協業してきたことを誇りに思っている」

「今日に至るまでに築き上げてきた生涯にわたる関係と友情をいつまでも大切にしていきたい」

「特に、ハービー・ブラッシュと、2018年に私を将来の後継者とみなしてくれた故チャーリー・ホワイティングには、変わることのない感謝を捧げたい。チャーリーのショッキングな死の前、何年にもわたって彼を見習い、学ぶことを楽しみにしていた役割だった」

 マシは昨年の最終戦アブダビGPでの出来事や、物議を醸したレース後の1カ月間のことについては言及しなかった。F1レースディレクター在任中と、ヤス・マリーナでのレース後に彼をサポートしてくれた人々に敬意を表して声明を締めくくった。

「私はまた、在任中に支援と指導を与えてくれた元FIA会長のジャン・トッド、ステファノ・ドメニカリ、および献身的なFIAシングルシーターチームに心からの感謝を伝えたい」

「私は、世界中で毎日のようにモータースポーツを開催することを可能にしている何万人もの献身的なボランティアとオフィシャルにも感謝の意を表したい。競技者とオフィシャルの安全は、常に私の最優先事項だった」

「就任以来個人的なサポートを与えてくれたFIA会長のモハメド・ビン・スライエムと会長のチームには、感謝するとともに彼らの今後の活躍を祈っている」

「在任中、特にこの数カ月間に私の家族、友人、世界中の同僚たちから受けた個人的なサポートは、計り知れないものだったとしか言いようがなく、私はこのことを永遠に心にしまっておくだろう」