MotoGP第12戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。チャンピオンでランキングトップにつけるファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は、ロングラップ・ペナルティを消化した後、ポジションを上げられず、8位。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13位でレースを終えている。

 決勝レースは気温22度、路面温度44度のドライコンディション。なお、Q1中のスロー走行に対しステファン・ブラドル(レプソル・ホンダ・チーム)が3グリッド降格のペナルティを受けたため21番手となり、それにともない中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番手に繰り上がっている。
 
 スタート後、ポールポジションスタートのヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)がホールショットを奪い、4番グリッドスタートのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2番手につける。ただ、クアルタラロは第11戦オランダGP決勝レースの5コーナーで発生したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)との接触に対し、ロングラップ・ペナルティを科されており、このペナルティの消化を控える状況だった。
 
 3番手はジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、4番手にフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、そして5番手には11番手スタートのアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が大きくポジションを上げていた。
 
 2番手につけるクアルタラロは、4周目に14コーナーアウト側に位置するロングラップ・ペナルティエリアを通過。5番手で復帰した。3周目のクアルタラロのタイムは1分59秒593、そしてペナルティを消化した4周目は2分1秒218であり、クアルタラロがペナルティによって失ったのは、約1.6秒ということになる。
 
 5周目、トップを快走していたザルコが8コーナーでまさかのスリップダウン。ザルコがトップから陥落し、代わってミラーがトップに立った。しかし6周目にはリンスがミラーをかわし、トップに立つ。ミラーはバニャイアにもかわされ、3番手に後退した。
 
 トップに立ったリンスは0.5秒以上のアドバンテージを築く。レース中盤の順位は2番手がバニャイア、3番手がミラー、4番手がマルティン。少し離れて5番手のビニャーレス、そして6番手にクアルタラロが続いていた。クアルタラロは ロングラップ・ペナルティを消化して以降、ペースが上がらない。
 
 2番手のバニャイアは、再びリンスとの差を詰めていく。バニャイアは12周目、中盤に入ってややペースを落としたリンスをオーバーテイクし、トップに浮上した。2番手に後退したリンスは、14周目にミラーにかわされ、ドゥカティ・レノボ・チームのふたりがワン・ツー態勢を築いた。
 
 リンスの後方ではマルティンとビニャーレスによる4番手争いが展開される。ふたりは何度かポジションを入れ替え、同時にリンスにも迫っていた。残り4周、ビニャーレス、さらにマルティンがリンスをパス。ビニャーレスが3番手、マルティンが4番手に浮上した。
 
 ビニャーレスは2番手のミラーをかわして2番手に浮上。ビニャーレスと、トップを走るバニャイアとの差は0.4秒だが、残り周回は2周である。しかしビニャーレスは猛然とバニャイアとの差を詰めていく。0.4秒あった差は、残り2周を終えて0.1秒を切った。
 
 最終ラップを迎えた超接戦のトップ争いは、ビニャーレスが何度かラインを外し、バニャイアとの差を広げてしまう。
 
 バニャイアはビニャーレスの猛攻をしのぎ切り、今季4勝目を飾った。2位はビニャーレスで、第11戦オランダGPに続く連続表彰台となり、同時にアプリリアでの自己ベストリザルトとなった。3位はミラーで、今季4度目の表彰台を獲得している。
 
 4位は終盤にポジションを上げたエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)。一時はビニャーレスとポジション争いを展開したマルティンは5番手。6番手には13番グリッドスタートのミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が入った。前半にトップを走ったリンスは、最終的に7位だった。
 
 クアルタラロは後退し、チャンピオン争いを繰り広げるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)と8番手争いを展開。クアルタラロは8位、昨日のフリー走行4回目で激しいクラッシュを喫したアレイシ・エスパルガロが9位だった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番グリッドからスタートし、13位でレースを終えた。