F1世界選手権に参戦するマクラーレンF1チームは9月2日、2023年シーズンからのオスカー・ピアストリ加入を正式に発表した。契約はランド・ノリスのパートナーとして「複数年契約」を結んでいるとのことだ。

 フェルナンド・アロンソがアストンマーティンと2023年からの複数年契約を結んだことが明らかになった直後、アルピーヌはアロンソの後任としてリザーブドライバーのピアストリを起用することを発表した。しかし、その直後にピアストリ自身がSNSでそれを否定し、2023年にはアルピーヌで走らないと明言、契約上の混乱が生じていた。

 そんななかマクラーレンF1は現在チームに所属するダニエル・リカルドとの契約を2022年末で終了することを8月24日に発表し、その後任は「追って発表する」としていたが、迎えた9月2日、F1オランダGPが開催されている最中にピアストリがマクラーレンF1と複数年契約を結んだことが正式に発表された。

 オーストラリア・メルボルン出身の21歳のピアストリは、2019年のフォーミュラルノー・ユーロカップで優勝した後、2020年のFIA F3、2021年のFIA F2をルーキーシーズンに連続して制覇するなどの経歴を持つ若手ドライバーだ。

 この発表により2023年シーズンからF1デビューが決定したピアストリは、「マクラーレンのような名門チームでF1デビューすることになって非常に興奮している」と語った。

「このチームは若い才能にチャンスを与えるという長い伝統がある。だから、ランドと一緒に頑張り、チームを上位に押し上げたいと思っている。2023年のF1デビューに向けて準備し、今は“パパイヤカラー(マクラーレンのオレンジ)”でF1キャリアをスタートさせることに集中しているよ」

 また、マクラーレンF1チーム代表であるアンドレアス・ザイドルも「2023年のF1シーズンに向けて、オスカーをマクラーレンに迎えることができ、チーム一同、大変うれしく思っている」とコメントし、ピアストリに期待を寄せている。

「彼はこれまで素晴らしいレースキャリアを積んできていて、ランドとともに我々の野望に向かってまた一歩前進するための力になってくれると確信している。今シーズンもチームは重要な仕事に集中しているが、その前にオスカーができるだけ早くチームに溶け込み、これからのチャレンジに備えられるようにするつもりだ。2023年のエキサイティングなシーズンに向けて、一緒に準備することを楽しみにしている」

 さらにマクラーレン・レーシングCEOを務めるザク・ブラウンは、次のように述べている。

「オスカーは、F1への登竜門から生まれた新進気鋭の才能のひとりであり、2023年に彼がチームに参加することをうれしく思っている。ルーキーイヤーにF3とF2の両カテゴリーを連続制覇したことは、彼のシングルシーターレースにおける才能を証明するものであり、本当に素晴らしいことだ」

「ランドとオスカーは、大きな可能性を秘めた若くエキサイティングなラインアップで、我々の将来の野望を達成するために支えてくれる存在だ。オスカーはマクラーレンファミリーに加わるエキサイティングな存在であり、彼が我々のF1チームとともに成長することを楽しみにしている」