スクーデリア・アルファタウリは、F1第14戦オランダGPでの角田裕毅のリタイアに関する陰謀論と、レッドブルのストラテジストであるハンナ・シュミッツに対するインターネット上の誹謗中傷について「受け入れられない」として反論している。

 オランダGPの決勝レースにおいて、角田はディファレンシャルとみられるトラブルのせいで、2回目のピットストップを終えたすぐ後にコース脇にマシンを停めることになった。しかしアルファタウリのエンジニアのスクリーン上には、角田の「タイヤが適切に装着されていない」というコメントを裏付けるデータは表示されておらず、彼はコースに戻るように指示を受けた。

 その後角田は再度ピットインを行い、タイヤを履き替え、シートベルトを締め直した。しかし角田はすぐにチームから停止するよう指示された。駆動系に問題があることをデータがようやく示したのだ。

 これによりバーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、その間にレースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がピットインして新品タイヤに交換した。そのためソーシャルメディアでは、フェルスタッペンに有利になるようにアルファタウリが意図的に角田を停めさせたのではないかという声が上がった。陰謀論にとらわれた人々によってインターネットは過熱状態になり、誹謗中傷がレッドブルの戦略責任者ハンナ・シュミッツに直接向けられた。

 月曜日、アルファタウリはシュミッツを擁護し、誹謗中傷を非難する声明を発表した。

「我々チームや、レッドブル・レーシングの戦略責任者ハンナ・シュミッツに向けられた一部の言葉やコメントには非常に失望している」とチームは述べた。

「このような憎しみに満ちた行為は許されない。また、不正行為があったという非難は真実ではなく、ハンナと我々双方にとって完全に無礼であり、受け入れ難いものだ。我々は最高レベルの敬意とスポーツマンシップの下に、常に独立し公平な競技を行ってきた」

「裕毅に起きた問題についてチームはすぐに検知できず、そのために彼はコース上で停止することになった。これと異なることをほのめかすのは侮辱であり、断じて不適切なことだ」

 またザントフォールトでは、シートベルトを適切に装着せずに走行したとして、角田はFIAのスチュワードから戒告を受けた。これは角田にとって今シーズン5回目の戒告だったため、彼は今週末にモンツァで開催されるF1第16戦イタリアGPで10グリッド降格ペナルティを受けることになる。