9月8日、ギリシャで開催されるWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップタイムをマークした。

 第8戦フィンランドでの優勝に続き、第9戦ベルギーでも勝利を飾ってギリシャに乗り込んできたタナク。現在、選手権2位につけているエストニア人ドライバーは、全長3.62kmのグラベル(未舗装路)ステージで行われたシェイクダウンの3走目に、2分37秒9というタイムを記録した。

 これはチームメイトのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が、同じく3回目の走行でマークしたタイムを0.3秒上回るもので、唯一の2分37秒台に入るタイムだった。当然、全体ベストだ。

 各車は最初のランから2回目、2回目から3回目にかけてタイムを更新していった。この間にステージはルーズグラベルが取り除かれグリップレベルが上がっていったが、岩盤が露出した箇所もあり、グリップの変化が激しいとタナクは説明した。

「路面の状態はそれほど悪くなかったが、岩盤が露出している箇所が多く、走行中にグリップが大きく変化していた。あるエリアではグリップ感が良かったが、他の場所ではグリップが低い部分もあった」と語ったタナク。

 本格的なグラベルラリーがスタートする金曜のデイ2は出走順が不利な2番手となる彼は、「ラリーは簡単ではないだろう。とくに明日は厳しい1日になると思う」と述べている。

 2014年のアクロポリス優勝者であるクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)は、2分38秒8というタイムでタナクとヌービルのヒョンデ勢に続く3番手に。これに0.2秒の僅差でダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が4番手で続いた。

 トヨタ勢では2分39秒3をマークしたエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が5番手で陣営最上位に。選手権首位を独走し、今戦でタイトル獲得を決める可能性を持つカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がコンマ3秒差で6番手となった。

 7番手につけたピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)からは2分40秒〜42秒のタイムで、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)、ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)、セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)と続くトップ10オーダーとなり、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は11番手でシェイクダウンを終えている。

 なお、10番手につけたローブはラリー1カーを駆る選手たちのなかで唯一、2回の走行でセッションを切り上げている。これは彼のクルマのエンジンがミスファイアを起こしたためで、Mスポーツは今夜20時過ぎ(日本時間26時)に開始されるSS1に向けて問題の解決を図る。

■2022年WRC世界ラリー選手権第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap18O.タナクヒョンデi20 Nラリー12'37.9211T.ヌービルヒョンデi20 Nラリー1+0.3342C.ブリーンフォード・プーマ・ラリー1+0.946D.ソルドヒョンデi20 Nラリー1+1.154E.ラッピトヨタGRヤリス・ラリー1+1.4669K.ロバンペラトヨタGRヤリス・ラリー1+1.777P-L.ルーベフォード・プーマ・ラリー1+2.1833E.エバンストヨタGRヤリス・ラリー1+2.2944G.グリーンスミスフォード・プーマ・ラリー1+2.41019S.ローブフォード・プーマ・ラリー1+4.01118勝田貴元トヨタGRヤリス・ラリー1+4.5259J.セルデリディスフォード・プーマ・ラリー1+15.3
※リザルトは編集部集計