9月9日、静岡県の富士スピードウェイでWEC世界耐久選手権第5戦が開幕。11時から90分間のフリープラクティス1回目が行われ、今季のル・マン24時間ウイナーであるトヨタGAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が最速タイムをマークした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止となった2020年、2021年を経て、富士スピードウェイに3年ぶりにWECが帰ってきた。2021年からの最高峰カテゴリー『ハイパーカークラス』を戦うル・マン・ハイパーカー(LMH)車両も初登場。トヨタの2台のGR010ハイブリッド、そして前戦モンツァでシリーズデビューを遂げた2台のプジョー9X8が、この日初めて富士のコースを周回した。

 走行初日を迎えた富士の天候は曇り。朝のうちには雨がパラつく時間帯もあったが、11時の走行開始はドライコンディションで迎えた。気温23度/路面温度27度というコンディションのなか、各車はセッション開始から精力的に走り込んでいった。

 序盤にはFCY(フルコースイエロー)の導入もあったが、まずはトヨタGAZOO Racing8号車のセバスチャン・ブエミが2周目に1分31秒171をマークしてタイムシート最上段につけ、同じく2周目に1分31秒418をマークした7号車のマイク・コンウェイが2番手に続く形となった。プジョー勢では6周目に94号車が1分31秒439とトヨタに迫るタイムを刻んでいった。

 LMGTEプロクラスではポルシェとフェラーリがセッション序盤から僅差でタイムを更新し合い、LMGTEアマクラスではDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRの藤井誠暢が序盤から好タイムをマークしてクラス2番手につけた。

 セッションが50分を経過する頃、LMGTEアマのチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19から代役出場する木村武史が、いよいよコースイン。ピットインをしながら周回を重ね、マシンへの習熟を進めていく。

 セッション終盤、トヨタはブレンドン・ハートレーとコンウェイが乗り込んだが、ここでのタイム更新はなく、8号車が首位のままセッションを終えている。2番手はトヨタ7号車、3番手にプジョー94号車、4番手にプジョー93号車となり、大会前のBoP(性能調整)変更によって出力を抑制されたアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソンはトップのトヨタから1秒385おくれている。

 LMP2クラスのトップタイムはAFコルセ83号車がマーク。これにユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車、同22号車の2台が同タイムで続くリザルトとなった。

 5台で争われるLMGTEプロクラスでは、AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoがトップタイム発進。僅差の2番手にはポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR-19、3番手にはもう一台のポルシェ91号車が続いている。富士初走行となったコルベット・レーシングの64号車シボレー・コルベットC8.Rは、クラス首位から1秒以上離され5番手タイムとなっている。

 LMGTEアマクラスの最速タイムは、チーム・プロジェクト1の46号車ポルシェが記録。2番手にDステーション・レーシングが続き、3番手にはノースウエストAMRの98号車アストンマーティンが入っている。木村組の56号車ポルシェはクラス8番手タイムでFP1を終えた。

 このあと15時30分から、90分間のフリープラクティス2が行われる予定となっている。