9月10日、静岡県の富士スピードウェイでWEC世界耐久選手権2022年第5戦『富士6時間レース』のフリープラクティス3回目(FP3)のセッションが行われ、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)がトップタイムをマークした。

 走行2日目を迎えた富士スピードウェイ。60分間のFP3に先立ち、午前10時から12分間、富士名物の『サーキットサファリ』が行われた。

 観客らを乗せた5台の観光バスがサーキットを2周する間、各チームから少なくとも1台がコースイン。迫力のファンサービスを行った。なお、安全性確保を重視するWECのサファリにおいては、以前と同様バスの隊列の最後尾にセーフティカーが走行し、レーンチェンジを行わない方式が採られている。

 短いブレイクの後、気温25度/路面温度30度という薄曇りのなか、予選前最後のセッションがスタートした。

 トヨタGAZOO Racingの2台は7号車GR010ハイブリッドが小林可夢偉、8号車がブレンドン・ハートレーと、昨日のFP2の走り出しと同じドライバーでアタックシミュレーションへ。どうやらこのふたりが午後の予選アタックを担当するようだ。

 ハートレーは2周目(計測1周目)に1分29秒865をマークしてトップに立つ。一方の可夢偉は31秒台となり、プジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8を駆るジャン・エリック・ベルニュが1分30秒510で2番手に飛び込んでくる。

 さらにプジョー94号車のデュバル、アルピーヌ・エルフ・チーム36号車アルピーヌA480のマシュー・バキシビエールもタイムを上げ、トヨタ7号車の前、3番手と4番手に躍り出た。

 開始10分過ぎ、LMGTEアマクラスでは代役出場している木村武史が駆るチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19がクラス首位につける。

 その後はスピンする車両が出たり、93号車プジョーのミケル・イェンセンがダンロップ・コーナーをオーバーランしてショートカットを走行するなど、軽微なイレギュラーはあったものの、FCY等が導入されるほどの事態は起こらず、各車は走行を重ねていった。

 ハイパーカークラスでは最後まで序盤のタイムが残り、トヨタ8号車がトップタイムのままチェッカー。プジョー93号車、94号車、アルピーヌ36号車と続き、トヨタ5号車は5番手でFP3を終えている。

 LMP2クラスでは、セッション序盤にマークしたタイムでJOTAの38号車オレカ07が首位に。ベクター・スポーツの10号車オレカ、WRTの31号車オレカが続いている。

 ポルシェとフェラーリによる僅差の争いが続いているLMGTEプロクラスでは、ポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSR-19がトップタイムを記録。2番手、3番手にはAFコルセのフェラーリ488 GTE Evoが続いた。

 LMGTEアマクラスは木村のチーム・プロジェクト1の56号車が首位で、チームメイトの46号車が2番手に入りワン・ツー。星野敏・藤井誠暢がフルシーズン参戦しているDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRは、クラス8番手となった。

 このあと富士スピードウェイでは、14時40分から予選のセッションが予定されている。