9月10日、WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ3が、ギリシャのラミアを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4番手に順位を上げた。

 一方、選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)はアクシデントで総合19番手に。また、総合2番手につけていたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)はトラブルの影響で、デイリタイアを喫している。

 今季第10戦ギリシャの競技3日目は、ラミアのサービスパークを中心に3本のステージを各2回走行するかたちで争われた。日中は気温が40度近くまで上昇したこの日はアクシデントやトラブルで大きく遅れたり、リタイアをする選手が続出。サバイバルラリーの様相を呈した。

 そんななか総合8番手でラリー3日目を迎えたエバンスは、終日ドライコンディションが保たれたステージで徐々にペースを上げていき、再走ステージのSS11で2番手タイムを、SS12とSS13で3番手タイムを記録。上位の選手の後退やデイリタイアもあり、総合4番手でデイ3を走破した。前を走るダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)とは7.1秒差と、表彰台を狙える位置につけている。

 一方、午前のループで総合2番手となったラッピは、午後のSS12で燃料供給系にトラブルが起きステージ走破後にデイリタイアを喫することになった。チームはクルマをサービスに運び、修理を行なったうえで最終日に再出走させる予定だ。

 ロバンペラは、SS9でコースを外れてクルマのリヤにダメージを負ってしまう。その状態で午前中のステージを走ることになり首位から15分近い遅れをとった。その後、サービスでクルマを修理して午後のステージを走りきり、総合19番手で3日目の競技を終えている。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから初めてのアクロポリス・ラリー・ギリシャに挑んでいる勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は前日の総合10番手から7番手に順位を上げた。

「我々にとって困難な1日だった。アクロポリス・ラリーはいつの時代もタフなラリーとして知られているが、残念ながら今日は我々がその難しさを経験することになってしまった」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのボス、ヤリ-マティ・ラトバラだ。

「エサペッカ(・ラッピ)は良い仕事をしていたのだが、残念ながらエンジンへの燃料供給に問題が発生し、最後のステージを前にクルマを止めなくてはならなかった。何が起こったのかを調査する必要がある」

「カッレ(・ロバンペラ)も今朝はクルマにダメージを負って大きくタイムを失ったが、サービスで修理をすることができた。ポジティブなことは、エルフィン(・エバンス)のペースが午後大きく向上し、最後のステージで総合3番手とのタイム差を縮めることができたことだ」

「明日の最終日に向けて、エルフィンは表彰台を狙える位置につけている。今回のラリーで我々が苦戦しているのは一体なぜなのかを分析し、今後に向けて何を学ぶことができるのか考える必要があるが、今はまず、明日できることに集中して取り組んでいく」

 競技最終日となる11日(日)のデイ4は、ラミアを中心にSS14〜16、計3本のステージをミッドデイサービスを挟んで走行する。このうち、SS14の再走ステージで最終SSとなるSS16“エレフテロホリ2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。3本のステージの合計距離は45.06km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は208.88kmとなっている。