スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦フランスラウンドがマニクール・サーキットで行われ、レース1はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、スーパーポール・レースとレース2はトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハwith BrixxワールドSBK)が優勝した。
 
 野左根航汰(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)はレース2を15位でゴールし、ポイントを獲得している。
 
 約ひと月のサマーブレイクを終え、SBKはこのフランスラウンドから後半戦に入る。金曜日は雨が降ったものの、土曜日は晴れとなってドライコンディションでスーパーポールが行われた。
 
 このスーパーポールではジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)とラズガットリオグルが同タイムの1分36秒124を記録。このため、それぞれの2番目のタイムによって、レイがポールポジション、ラズガットリオグルが2番グリッドとなった。3番グリッドはスコット・レディング(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)、バウティスタは4番グリッド。野左根は17番グリッドを獲得している。

■レース1:レイ、ラズガットリオグルが転倒を喫する
 レース1は気温21度、路面温度29度のドライコンディションで行われた。1周目にはレディングがラズガットリオグルをかわしてトップに浮上するも、2周目にラズガットリオグル、そしてレイがレディングをかわし、ラズガットリオグルがトップ、レイが2番手に浮上する。
 
 ところがレイは、2周目の17コーナーで転倒を喫する。レイはマシンを起こして走り出すも、大きく後退してしまう。レイはその後、一度ピットに入って再びコースインしている。さらに3周目にはトップを走るラズガットリオグルが13コーナーでバランスを崩してグラベルに入り、転倒。ラズガットリオグルもレースには復帰したが、トップ争いからは離れた位置でのレースとなった。チャンピオンシップのランキング2番手のレイ、ランキング3番手のラズガットリオグルが、レース序盤で転倒を喫する展開となった。
 
 この二人の転倒によってトップ争いを展開したのはレディング、そしてバウティスタである。7周目にはバウティスタがレディングをオーバーテイクすると、トップに立った。
 
 トップのバウティスタ、2番手のレディングの後ろを走っていたのはロリス・バズ(ボノボ・アクションBMW)だったが、12周目に転倒。3番手にはマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が浮上する。そのリナルディもコースアウトしてグラベルに入ってしまい、後退。代わってアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)が3番手となった。
 
 バウティスタは独走態勢を築き、そのまま優勝を飾った。2位はレディング、3位はバッサーニが獲得している。序盤に転倒を喫したラズガットリオグルは11位で5ポイントを獲得し、レイは最下位の24位でゴール。野左根は17位だった。
 
■レース2:ラズガットリオグルが優勝し、ランキング2番手に浮上
 スーパーポール・レースではラズガットリオグルが優勝。僅差の2位争いはバウティスタが制し、レイが3位を獲得した。野左根は16位だった。この結果により、レース2はポールポジションにラズガットリオグル、2番グリッドにバウティスタ、3番グリッドにレイが並んだ。
 
 レース2は気温23度、路面温度36度のドライコンディション。序盤にレースをリードしたのは2番手スタートのバウティスタだった。バウティスタの後ろにはレイが続いたが、1周目の最終セクターでミスし、ラインを外したすきにラズガットリオグルが2番手に浮上する。ラズガットリオグルは2周目にバウティスタをかわしてトップに浮上。さらに2番手に後退したバウティスタと、そのインサイドに入ったレイが13コーナーで接触し、チャンピオンシップリーダーのバウティスタははじき出されるように転倒を喫してリタイアとなった。レイはこの接触により、ロングラップ・ペナルティを科されている。
 
 波乱の幕開けとなったレース2の序盤、ラズガットリオグルをパスしてトップに立ったのはバッサーニだった。バッサーニ、そしてその背に続くラズガットリオグルがレースをけん引し、3番手にリナルディ、やや離れてアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)、5番手にレイ、6番手にレディングが続く。
 
 7周目、レイはロングラップ・ペナルティを消化して6番手を先頭とする集団の中に戻ると、7番手付近につける。
 
 バウティスタがリタイアとなり、レイが表彰台争いの位置から大きく離れる中、バッサーニ、ラズガットリオグル、リナルディが激しいトップ争いを展開する。8周目にはリナルディがトップに浮上し、2番手にラズガットリオグルが続いた。3番手に後退したバッサーニはその後、二人から遅れ始める。
 
 14周目、しばらくリナルディの後ろにつけていたラズガットリオグルが、リナルディをかわしてトップに立ち、次第に差を広げていく。ペナルティによって後退したレイは残り5周で5番手に浮上していたが、4番手のロウズとは4秒以上の差がある状況だった。
 
 ラズガットリオグルはそのまま優勝を飾り、フランスラウンドで2勝を挙げた。2位はリナルディ、3位はバッサーニが獲得している。4位はロウズ、レイは5位でゴールした。野左根は15位でフィニッシュし、ポイントを獲得している。
 
 フランスラウンドの結果、チャンピオンシップのランキングはバウティスタが依然としてトップながら、30ポイント差のランキング2番手にラズガットリオグルが浮上。レイはトップと47ポイント差のランキング3番手に後退した。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)のレース1では、13周目に発生した転倒によって赤旗終了となり、ロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)が優勝。2位はグレン・ヴァン・ストラーレン(EABレーシングチーム)、3位はドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)が獲得した。レース2ではエガーターとバルダッサーリが最終ラップまで優勝争いを繰り広げ、バルダッサーリは転倒。エガーターが今季10勝目を挙げた。2位はジュール・クルーゼル(GMT94・ヤマハ)、3位はニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)だった。
 
 スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)のレース1はマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)が優勝し、2位はマルク・ガルシア(ヤマハMSレーシング)、3位はアルバロ・ディアス(アルコ・モーター・ユニバーシティ・チーム)が獲得した。レース2では、レース1での多重クラッシュを引き起こしたとしてダブル・ロングラップ・ペナルティを科されたビクター・スティーマン(MTMカワサキ)が激しい追い上げを見せ、優勝。2位はディアス、3位はディルク・ガイガー(Fusport-RT・モータースポーツ・by SKM-カワサキ)が獲得した。岡谷雄太(MTMカワサキ)はスーパーポールでの転倒により、脳震盪の疑いがあるとされて決勝レースを欠場している。