9月11日、2022年FIA F2第13戦モンツァのフィーチャーレース(決勝レース2)がイタリアのモンツァ・サーキットで開催され、ホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は3位でチェッカーを受けた。しかし、レース後の車検で技術規則違反が見つかり、岩佐は失格に。ポイントランキングも6位から9位へ後退することとなった。

 岩佐は「マシンにペースがなく、ディフェンスに終始し非常に苦しいレースしたが、戦略的にうまくいって3番手でフィニッシュできたことはポジティブな結果だと思っています。残念ながら、レース後の車検でフロアのプランク(スキッドブロック)の厚さが足りず、失格となってしまいました」と決勝レース2を振り返った。

「昨日(決勝レース1)も車高が2mm下がっていて、フィーチャーレースでも同じような状態だったようで、それらが失格になった原因だと思われます。たぶん予選でのクラッシュで、モノコックに支障が出てそのようになったと思われますが、詳しい原因はこれからチェックします」

「結果はとても残念なものでしたが、レースに向けてはポジティブな面も多いので、最終戦に向けてチームとしっかり準備して臨みたいと思います」

 また、2022年初頭にダムスを買収し、チームオーナーを務める元F1ドライバーのシャルル・ピックはモンツァの週末を振り返り「失格は本当に残念だ」と語った。

「予選終盤のクラッシュまで、歩夢は初めて走るモンツァでポールポジション争いを繰り広げ、素晴らしい速さを見せていた。クラッシュの後、夜通しで懸命にマシンを修復してくれたチームのみんなには、本当に感謝している」と、ピックは岩佐の週末を振り返る。

「スプリントレース(決勝レース1)では、最初のセーフティーカー(SC)が入った後、歩夢はペースが上がらず、バランスに苦しみ、ブレーキにも自信がないことがわかった。土曜日の夜もメカニックたちは再び忙しく働き、歩夢のマシンの問題点を見つけ、フィーチャーレースのためにいくつかのセットアップを変更した」

「ペースは決して良くはなかったが、スプリントレースからは良くなり、歩夢はこれで戦えるようになった。(フィーチャーレースの)決勝中、SCが出たタイミングでピットインを決めたチームの判断は素晴らしかった。見事なピットストップでライバルたちの前に出ることができ、歩夢は3位をキープするためにプッシュした」

 3番手浮上後、チームが改善に努めた車両で粘りの走りを見せた岩佐はフィーチャーレース4度目の表彰台獲得となる3位でフィニッシュした。しかし、レース終了後の車検で、車体下部のスキッドブロック中央部の厚みが、規則で定められた厚みから0.3mm薄いことが判明し、岩佐に対し失格の判定が下されることとなった。

「失格は本当に残念だ。しかし、規則は規則だ。僕たちにできることは、ハードワークを続け、最終戦のアブダビで力強くシーズンを締めくくること以外にない」とピックは語った。

 失格により、15ポイントを失った岩佐はドライバーズランキング9位に後退し、11月18〜20日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催される最終戦ヤス・マリーナを迎える。スーパーライセンス発給条件クリアとなるランキング4位以上に浮上すべく、今季最後の2レースに挑む岩佐の、悔しさを跳ね除ける好走に期待したい。