スーパーGT第6戦SUGO、見事今シーズン4度目のポールポジションを獲得した19号車WedsSport ADVAN GRスープラ。これまでの3度のポールスタートでは優勝に手が届かなかったが、4度目の正直となるか。予選直後の19号車坂東正敬監督に聞いた。

 予選Q1では国本雄資のアタックで7番手だった19号車。このSUGOでの上位争いは厳しいかと思われたが、Q2担当の阪口晴南が最終コーナーで前の車両に塞がれながらも、コースレコードを更新する走りで見事ポールポジションを獲得。Q1とQ2の差はどこにあったのか。

「Q1とQ2は同じタイヤです。国本選手のアタックはミスではなくて、タイヤの内圧のアジャストも合っていなくて、ちょっとコーナーで行き切れなかったところ、行き過ぎちゃったところがありました」と坂東監督。

 実は坂東監督、そして19号車にとっては、このSUGOはシーズンのなかでもターゲットとしていたラウンドだった。

「正直、ウチのスタッフにも言ってきたのですけど、『SUGOともてぎで勝てるレースをしよう』と。本来、もてぎは去年2回開催があったのですけど、今年のもてぎは2回ではないので、今年はSUGO、もてぎと。去年は6番手を走行しているときにクルマが(燃料漏れで)燃えてしまったのですけど、そのなかで得るものもありました。それを今年の新しいタイヤと新しいクルマのセットアップとで、うまくマッチしたのではないかなと思います」

 19号車とヨコハマタイヤは、2カ月近く前にはなるが、このSUGOで事前テストが出来たことも大きな手応えになっているという

「僕らがSUGOでテストが出来たときにはもっと気温が低かったのですが、そのテストの時でも手応えは良かったですし、同じタイヤメーカーの24号車がライバルだと思って今回、来ていました。そうしたら最初、ダンロップの2台が速かったので、ちょっと想定外かなと思いました」と坂東監督。

「ダンロップさんも前回の鈴鹿を見ても、開発が上手く進んでいるようなので、ミシュラン、ブリヂストンとタイヤのコンペティションが激しくなっていますね。僕らが進化すれば、他社さんも進化している。今はなかなか、差が縮まりづらいところがありますね」

「前回の鈴鹿で足りなかったところを、今、シミュレーターを使ったりしながら、いろいろなアプローチでテストしてきました。タイヤ自体は低温なのか、今日のような高温なのかというなかで、持ち込みセットを決めるだけだったのですが、やっぱりここでテストができたことは大きかったですね」と続ける。

 今季これまでの3度のポール、決勝結果は第2戦富士6位、第3戦鈴鹿5位、第4戦富士9位とポイントは獲得できているものの、悔しい展開が続いている。走りはじめのウォームアップに時間が掛かって序盤に順位を落としてしまうことが、その最大の要因となっている。

「明日の走り出してのウォームアップ、あとはロングランでガソリン満タンを積んだ時にクルマがどうなるか。ただ、前回の鈴鹿ではウチは4番手からのスタートで追い上げるという作戦で、3番手を走っているときにセーフティカーが入ってしまった。今回はトップからで、前回までは450kmでいろいろな作戦が練れた。今回はどのチームも、2つか3つくらいしか戦略はないと思うので、それを考えたらトップでピットに入ってこれれば、十分チャンスはあると思っています。前回、4号車が5年ぶりに勝ったので、4号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)に続いて6年ぶりの優勝をこの仙台のSUGOで決めたいと思います」

「今季4回目のポール、決勝に向けては今までのポールのなかでも一番自信はあります」と自身の表情を見せる坂東監督。果たして、4度目の正直は成就なるか──。