バルテリ・ボッタスは、アルファロメオF1の今シーズン最大の弱点は、開発スピードが遅すぎることだと考えている。アップデートパーツの製作に時間がかかりすぎることなどが響いているという。

 アルファロメオは2022年シーズンの前半は順調にポイントを重ねた。チームの51ポイントのうち、ボッタスが大部分を稼いだ。しかし6月のカナダGP以降、アルファロメオは1ポイントしか獲れていない。直近のイタリアGPで周冠宇が10位に入り獲得したものだ。

 信頼性の低さと不運とが重なってあと一歩成績が伸びなかった面もあるが、シーズン後半に入りアルファロメオのパフォーマンスレベルが他の中堅チームと比較して落ちているのも事実だ。ボッタスの考えでは、スランプの主な原因は、遅れがちなチームの開発体制にある。

「僕が感じているのは、例えばマクラーレンやアルピーヌといったライバルチームは、うちのチームよりも精力的に開発を進め、アップグレードも頻繁に行っているということだ」とボッタスは、『RaceFans』の取材に対して答えている。

「アルファロメオもこれからアップグレードを控えている。アメリカGPか日本GPで投入されるだろう。良くなる部分がある。でも実のところ、それが今シーズン最後のアップグレードとなるだろう」

「シーズンはじめの時点で最低重量をクリアできていた、ごく少数のチームにアルファロメオは入っていた。ほとんどのチームは最低重量を超えていたけど、今ではクリアできている。そういったことも関係しているかもしれない」

「僕たちの弱点は生産スピードだ。将来のチームを見据え、これを優先課題にする必要がある。そのことの重要性はしっかりと認識している」

 3回の入賞を達成している周も、ボッタスの見解に同意している。アルファロメオの停滞気味の開発速度が、自身のF1での獲得ポイントにも悪影響を及ぼしているという。

「週末のグランプリごとにポイントが取れるに越したことはない。でもチームの成績が振るわないのは、どちらかというと、開発ペースに問題があるからだ」とイタリアGPでの取材に対して、周冠宇はこう答えている。

「例えば、オランダGPではマシンの速度が伸びなかったけど、ベストを尽くして走った。僕としてもシーズン中に飛躍的に成長したと思うので、ちょっと残念ではある。もっとも、飛躍といっても、他のチームがアップグレードで僕らの上を行く飛躍を遂げたんだ」

「だからまだその成長した部分を見せられていない。でもシーズンのもっと早い時期にそれを見せられていたら、チームももっとポイントが獲れていたかもしれない。今はとにかく毎週末のグランプリで、持っている全ての力を出すだけだ」