ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ミック・シューマッハーにはまだシーズン終盤のレースで実力を示し、2023年も彼を残留させるようチームを納得させるチャンスがあると述べている。

 ケビン・マグヌッセンはハースと複数年契約を結んでいるが、シューマッハーはチームとの当初の2年契約が今シーズン末で終了する。シューマッハーの2022年シーズンのスタートはトラブルが多かった。サウジアラビアとモナコで大クラッシュを喫して、彼の評判はひどく損なわれた。

 シューマッハーのモナコでの失態を受け、シュタイナーは公の場でシューマッハーは態勢を整えなければならないと警告した。その後のレースでシューマッハーはその通りにし、トラブルを回避しただけでなく、イギリスで初チャンピオンシップポイントを獲得。続くオーストリアでもポイントを獲得した。

 ハースのパフォーマンスレベルは、ハンガリーでアップグレードパッケージが投入されたものの夏の間に改善することはなく、シューマッハーとマグヌッセンのパフォーマンスは妨げられている。フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるシューマッハーがハースでシートを得るには、フェラーリによる彼への支援が拡大されることが条件となりそうだ。

 しかしシュタイナーによると、シューマッハーの今後についてはまだ何も決定していないという。

「我々は今も何がチームにとって最善か検討しているところだ」とシュタイナーはオーストリアの放送局『Laola1』に語った。

「技術だけを見るのか、それともドライバーの資質だけを見るのか? 正直なところ、ミックがチームに残るかどうかは分からない。彼はカナダやイギリス、オーストリアでは非常に素晴らしいレースをしたが、彼には一貫性が欠けている。もっと頻繁に強さを発揮するべきだ」

「我々はドライバーについては急いでいない。ミックにはまだ彼の実力を示すチャンスがある」

 マラネロの方では、フェラーリF1のチーム代表マッティア・ビノットが、ハースとともにシューマッハーと近々話し合いを行う予定だという。

「数レースのうちに彼と話し合い、今シーズンを振り返ることになる。ハースとともに、彼にとって最善の将来を決めるつもりだ」とビノットは話した。

 またシュタイナーは『RTL』に対し、ハースは慎重になり、シューマッハーに過剰なプレッシャーをかけないようにする必要があると語った。

「誰かにプレッシャーをかけるようなことはできない。そうすると自分たちの足元をすくわれることになる。時間のプレッシャーがないという状況は、他のすべてのチームが望むことだ。この状況はアドバンテージであり、失いたくない」