9月30日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』の競技2日目、今大会最長となるステージ合計距離158.56kmで争われたデイ2はSS2〜7が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が2日続けて総合首位となった。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手につけている。

 前日の29日(木)にサービスパークが置かれるオークランドで開幕したラリー・ニュージーランドの2日目。本格的なグラベル(未舗装路)ラリーがスタートしたこの日は、降雨によるコンディションの変化が選手たちを悩ませた。

 初日に続き総合トップでデイ2を終えたタナクもそのひとりだ。彼は午前中最後のステージとなったSS4でベストタイムを刻み、クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)に替わって総合首位に浮上したが、午後のループでは路面が乾いたことから早い走行順が仇となり、トラクションの面で苦労することとなった。

 これに対してTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)とエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が出走順の利を活かして上位に進出。SS5を終えた段階で首位タナクをかわし、ワン・ツー体制を築いてみせた。

 しかし、続くSS6でふたたび雨が降り出す。この影響もあってか、首位に立ったオジエはGRヤリスのリヤを木にヒットさせリヤウイングを壊してしまう。それでも最後から2番目のステージでは順位を維持した元王者だったが、SS7ではペースダウンを余儀なくされることとなり首位から陥落することに。一方、このステージで今大会3度目のベストタイムを記録したタナクが首位の座を取り戻している。
 
 目まぐるしくトップが入れ替わるなか、SS3でステージ優勝を飾ったエバンスは安定した走りで総合2番手の順位をキープし、デイ2をトップとコンマ2秒差の2番手で終えた。

 気まぐれな天気と湿った路面はルーズグラベルの“掃除役”を担うロバンペラを手助けした。SS6では望外のベストタイムを記録した最年少チャンピオン候補は、同ステージで5番手からひとつ順位を上げると、SS7をトップと7.2秒差の総合4番手で終えている。

 明日10月1日に22歳の誕生日を迎えるロバンペラの後方は36秒以上の間が開き、5番手ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)と6番手となったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が1.8秒差で並んだ。

■まるでマクレーのアクシデントの再現

 Mスポーツ勢はデイ2のオープニングをワン・スリーで開始する好スタートを切り、午前中のループをともにトップと10秒以内の好位置につけていた。しかし、総合3番手でSS5に臨んだブリーンが、2002年にコリン・マクレーがそうなったように27.2km地点の右コーナーでコースから外れデイリタイアに。また、グリーンスミスも午後のループではペースが上げることができず表彰台が遠のいてしまった。

 前戦ギリシャのウイナーであるヌービルは午前中に2度のスピンがあり順位を落とした。だが、午後は足回りのセッティングを変更したことでペースに改善がみられ、グリーンスミスとのギャップを大きく縮めている。

 総合7番手はヒョンデの3台目をドライブするオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)で、トップとのタイム差は1分28秒3。ここから13.7秒遅れて勝田が8番手につけている。9番手はWRC2リーダーの“地元のスター”ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)。プラダの御曹司ことロレンツォ・ベルテッリ(フォード・プーマ・ラリー1)がトップ10リザルトを完成させた。

 暦が10月に変わる土曜日のラリーはオークランドの北側に場所を移し、3つのステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。デイ3に行われるSS8〜13の合計距離は88.28kmだ。