ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSに参戦しているチームWRTは、2022年最終戦のレース翌日となる10月3日、スペインのバルセロナで2台のBMW M4 GT3をテストすると明らかにした。

 WRTは今週末のGTWCヨーロッパ最終戦をもって長年のパートナーであったアウディと決別することをすでに発表。2023年からはBMWとパートナーシップを結び、2024年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスにファクトリーチームとして、2台のBMW Mハイブリッド V8で参戦する予定となっている。

 BMWはこのWRTとのLMDhパートナーシップを発表した際、両者の関係をカスタマーベースのGT3プログラムにまで拡大するかどうかは決定していない、と強調していた。

 WRTチーム代表のヴァンサン・ボッセはSportscar365に対し、2台のBMWはファクトリー供給ではなく「WRTカー」であり、2週間前に納車されたことを明かしている。

 月曜日のテストでは、元MotoGPドライバーのバレンティーノ・ロッシを含む数人のWRTのドライバーがステアリングを握る予定だ。

「月曜日には、我々の新しいツールやおもちゃのひとつを発見することになるだろう」とボッセは述べている。

「これは最初の、ロールアウトとでも言うべきものだ。新しいクルマ、そして我々がどのように働くかを、見つけ出すための機会となる」

「(バルセロナの後には)かなりのテスト計画がある。なにしろ、すべてが新しいものだからね。このクルマを見出し、理解する必要がある。我々が過去の経験から知っているものとは、まったく違うものなんだ」

 WRTのレース参戦プログラムの詳細は明らかとなっていないものの、WRTが2台のM4 GT3を納入してテストを始めることは、早くもBMWと強い関係をを持っている示唆している。

 また、12月11日に開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの最終戦、ガルフ12時間レースに、WRTは暫定エントリーしている。

 実現すれば、WRTにとってはBMW車両での初レースということになるが、ボッセはテストプログラムの進捗を見極めたうえで参戦を決定する方針を示唆している。

「まだ議論する必要がある。ただ、準備不足のまま初戦へと飛び込むのではなく、2023年に向けて準備を進めたい状況にある、と今日のところは言っておくことにしよう。我々の目の前にある仕事量を、過小評価するつもりはないからね」とボッセ。

「ガルフ12時間レースはやりたい。だが、それにより5日、6日、7日といったテスト日数を犠牲にはしたくない。したがって、ある段階においてはテストと準備を優先させることになるかもしれない」