10月29日(土)、2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦・公式予選が鈴鹿サーキットで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季5度目のポールポジションを獲得。チャンピオン争いで野尻を追いかけるサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)はQ1敗退の17番手。平川亮(carenex TEAM IMPUL)はQ2に進出するも11番手にとどまり、ライバルたちを大きく突き放した野尻が連覇に王手をかけるかたちになった。予選2番手は今季3度目となる宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、3番手には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が続いた。

 シリーズタイトル争いに決着がつく週末がいよいよ幕を開けた。ランキングトップの野尻が前日のフリー走行ではまさかの16番手とスタートダッシュにつまずいた一方、逆転チャンピオンを狙うフェネストラズは3番手、そしてこちらも逆転でチームチャンピオンとのダブルタイトルを目指す平川は5番手と好調な滑り出しをみせた。一夜明けて野尻が復調するのか、それとも追いかけるライバル勢が野尻の行く手を阻むのか、予選の走り出しに注目が集まった。

 前日に続き快晴に恵まれた鈴鹿サーキットで、気温17度、路面温度24度というコンディションのもと、9時15分に第9戦公式予選がスタートした。

 チャンピオン候補のなかで、Q1のA組で登場したのはフェネストラズ。牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、笹原右京(TEAM MUGEN)、国本雄資(KCMG)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)、佐藤蓮(TEAM GOH)、大湯らと、Q2進出を目指して争った。

 前日の専有走行でトップタイムを記録した大湯から各車が計測を開始。まずは1分37秒050でターゲットタイムを記録すると、続いて牧野が1分36秒659で逆転。結果的にこれがA組のトップタイムとなり、牧野がトップ通過を果たした。1分37秒593の松下に続きフェネストラズがコントロールラインに戻ってくるが、松下にも届かない1分37秒650で暫定4番手に。その後、佐藤、関口、笹原と次々にフェネストラズのタイムを上回り、最終的にフェネストラズはまさかの9番手でQ1突破はかなわず、決勝レースは後方からのスタートに。牧野、大湯、佐藤、関口、笹原、国本がQ2に駒を進め、阪口、松下、アレジがフェネストラズとともにQ1敗退となった。

 続いてQ1 B組には、チャンピオン候補の野尻と平川が登場。そして山下健太(KONDO RACING)、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KCMG)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、宮田、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、三宅淳詞(TEAM GOH)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)と11台が出走した。

 このセッションでは次々にトップタイムが入れ替わり、タイミングモニターの順位が目まぐるしく変わる戦いとなった。

 まずはウォームアップラップで野尻をかわして先頭でタイムアタックに入った山本が1分37秒289でターゲットタイムをマークすると、すぐさま野尻が1分36秒931に入れて逆転。さらに平川が1分36秒866で野尻を上回りトップに立つが、続いて坪井翔が1分38秒842でさらに更新する。しかし、セクター1、2で全体ベストタイムを並べた宮田が1分36秒692で最終的に坪井を上回り、トップでQ2進出を決めた。坪井、平川、野尻、福住、山本までがQ1を突破。三宅、大津、山下、小林、大嶋がノックアウトとなった。

■セクター4で伸び悩んだ宮田莉朋
 いよいよ勝負が決するQ2。山本を先頭に牧野、野尻、大湯という順で計測が始まった。

 Q1の2セッションを経て路面コンディションも向上したか、セクター1から各車が次々に好タイムを記録していく。中でも野尻はセクター1で前を走る山本、牧野を上回ると、セクター3では2台よりも0.3秒速いタイムをたたき出し、1分36秒020でコントロールラインを通過。タイミングモニターのトップにおどり出た。続く大湯もセクター2、3では野尻に次ぐ速さを見せたが1分36秒336にとどまりトップには届かず。国本、福住もタイムが伸びず、野尻のポールポジションが現実味を帯びてくる。

 野尻のタイムを上回る可能性があったのは宮田で、セクター1、3で野尻を超えるタイムを記録していたが、セクター4でタイムが伸び悩み、1分36秒262に。野尻には0.2秒届かず2番手となり、これで今季5度目となる野尻のポールポジションが確定した。

 これによりシリーズ争いで3ポイントを加算した野尻は、それぞれ予選ではノーポイントとなったフェネストラズ、平川との差を35ポイント、37ポイントに広げ、早ければ午後に行われる第9戦の決勝レースでチャンピオンを決める可能性が高まった。

 31周で争われる第9戦決勝レースは、このあと14時30分にスタートの予定だ。