アウディスポーツは、ドリス・ファントールとシャルル・ウィーツがBMW Mモータースポーツに移籍し、2023年もチームWRTの下でGT3レースに参戦するというニュースが“予想”されるなか、両ドライバーがファクトリーラインナップから離脱することを確認した。

 GT3パドックでは広く知られていたこの展開は、10月30日(日)に行われたFIAモータースポーツ・ゲームスで、ファントールがサンテロック・レーシングが運営するアウディR8 LMSエボIIで3位入賞を果たした後にアウディからアナウンスされた。

 ファントールとウィーツは、ともにチームWRTのエースカーである32号車アウディを駆る名手だ。彼らは2020年から3年連続でファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップでタイトルを獲得するなど、SROカテゴリーでもっとも成功したペアと言える。

 既報のとおり、今季限りでアウディ陣営を離れるWRTは、複数台のBMW M4 GT3を2023年のGTWCヨーロッパに投入する予定だ。また、同チームはWEC世界耐久選手権のトップカテゴリーで、2024年からドイツメーカーのLMDhマシン『BMW MハイブリッドV8』を走らせることになっている。

 ウィーツはチームの共同オーナーであるイブ・ウィーツの息子であり、21歳のシャルルはWRTが準備するクルマをドライブし続ける可能性が高いものとみられている。なお、両名とも現時点では次の所属先は明らかにされていない。

 アウディは声明において、ふたりに対し感謝の言葉を述べた。

「ありがとう、ドリス・ファントール、シャルル・ウィーツ。私たちはベルギー人デュオに別れを告げ、彼らの健闘を祈っている」

 この数カ月の間にアウディ陣営からはレネ・ラストとニコ・ミューラーが退社し、それぞれBMWとプジョーに移籍した。ファントールとウィーツは“フォーリングス”と決別した最新のドライバーとなった。

 これらの動きは、チームWRTがWECに参戦する予定だったLMDhプロジェクトを、アウディが中止したことが大きく起因している。